狐と兎（続編）

過去1〜事情〜 ページ36

両親は物心がつく前に亡くなった。

私が住んでいた星は戦争が絶えず、いつも多くの人が死んでいった。

ある日私は新しい児童養護施設に移ることになった。

前にいた児童養護施設は戦争が原因でなくなってしまったと聞いた。

(A)…友達できるかな？

目的地に着いた時私はふとそんなことを思った。

入って見ると私と同い年の子たちが私を不思議そうに見ていた。

(園長)今日から一緒に住むことになったAちゃんだ。皆仲良くするんだぞ。

(子供たち)はーい。

(A)ここなら友達が出来そう。

話を聞いてみるとここにいる子たちは皆戦争で家族を失って居場所を無くしたり、親が遠くにいて帰りを待っている子がいるらしい。

(A)私も同じだ…。

両親の顔すら覚えてない。

ずっと一人ぼっちだった。

友達すら…つくれなかった。

だからここでいっぱい友達作るぞ！

あんなことが起こるなんてまだ幼かった私は知るよしもなかった。

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