9:呪胎載天―弐―#2 ページ11
『やっぱりそうなんですね。助けて頂いてありがとうございました』
「礼はいい。仕事をしたまでだから。それより後の2人を向こうで見たけど行ってくる？」
『え、いいんですか？』
検査とかなんかしないのか？
「あれ、あんた言ってなかったの？」
硝子さんが五条先生に問いかける
「今から言おうとしてた所に硝子が入ってきたんだよ。で、そうそうAの検査は明日行うからそこで異常なしと出れば退院出来るよ。それまで好きなようにしてていいから」
あ、いいんだ。聞けば私は丸1日眠っていたらしいから顔くらい見せておこう
『分かりました。それじゃあ野薔薇達の所、行ってきます』
＿＿＿＿＿＿＿＿
聞いた場所に行くと、恵と野薔薇が階段に座って何か話していた
その雰囲気は遠くからでも分かる位、暗いものだった
『おーい、お2人さーん』
患者衣を着たまま2人に声をかける
「「A！」」
起きたんだな、大丈夫か、良かった、と交互に安堵の声が漏れるのを聞く
『あぁ、私は大丈夫だ。それより＿＿＿＿』
言わなくても分かった。2人も強がってる様に見えて本当は凄く辛いんだ
「Aは仲間が死ぬのは初めて？」
野薔薇はAのいない間に恵にしたのと同じ質問を問いかける
『初めてだよ。でも、烏森にいた頃、何年か前に一時的に派遣された術師が妖に殺されたと聞いたことがあるんだ。直接的じゃ無いが、二の舞にはなりたくなかったんだがな…っ』
喋っている間に涙がせり上がってくるのを感じていた
駄目だ、ここで泣くんじゃない
「……暑いな…」
沈黙を破るように恵が言った
『あぁ、早くこの患者衣、脱ぎたいさ』
「そうね、夏服はまだかしら」
それに答えるようにA、野薔薇と続ける
しかしその会話はぎこちないものだった
＿＿＿＿「なんだ、いつにも増して辛気臭いなぁ恵。お通夜かよ」
緑髪の男を思わせる口調の女性が話しかけてきた
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作者より
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雪 - 私も夢主ちゃんみたいな性格だし、兵庫県神戸市育ちだからなんか嬉しい。 (2022年2月11日 13時) (
レス) @page40 id: 9d5d3d6283 (このIDを非表示/違反報告)
文弥(プロフ) - 佐藤道子さん» ありがとうございます！！更新遅いですが頑張ります！ (2020年12月1日 22時) (レス) id: 1c595a9963 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤道子(プロフ) - 結界師！懐かしいですね、更新応援しております。 (2020年11月26日 21時) (レス) id: f994e64d37 (このIDを非表示/違反報告)
文弥(プロフ) - べにろうさん» ありがとうございます！！とっても嬉しいです！！ (2020年11月5日 17時) (レス) id: 1c595a9963 (このIDを非表示/違反報告)
べにろう(プロフ) - 面白いです！更新頑張って下さい！！ (2020年11月4日 22時) (レス) id: 027d82a925 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：文弥 | 作成日時：2020年11月2日 0時
