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「…すみません。キツい言い方しちゃった」
「あ…いえ、大丈夫ですけど」
そもそもなんでこんな所に居たのか。そんな疑問が生まれた為問いかけようとしたのだが
「あの……急で申し訳ないんですけど、おねーさんちって空いてますか？」
「え？」
どういうことだ？と首を傾げるの目の前の男性は眉を下げて目を伏せた。
「ごめんなさい、俺……ちょっと家族と色々あって家に帰れない状況で……」
その後も彼は言葉を続けた。
「今日までは他の人の家にお世話になってたんですけど……急に追い出されちゃって、」
なんだか捨てられた子犬を見ているかのようで、ぎゅうと心が締め付けられる。
「……1日だけでもいいんです。今日だけ、寝れればすぐ出ていくので」
1日だけなら。今思えばそう思った私が悪ったのかもしれない。
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作者名：依 | 作成日時：2019年5月21日 22時
