貴方の日常に〈国木田独歩〉いかがですか？【短編集】

少し重い愛が欲しい貴方へ ページ4

私の彼氏 国木田独歩は


独占欲が強い。





『おいA、電話がかかってきているぞ
こいつ....誰だ？』





画面に表示された男の名前が誰なのか


とても気になっているようです





「バイト先の人ですよ」


『そうか...』





何か言いたそうにしている





『何度も言っているが

やはり男の連絡先は消して欲しい...

心が落ち着かんのだ』





不機嫌そうにしている国木田さん


それでさえとても愛しい





「他の男なんて興味がない
それだけじゃ不満ですか？」


『Aが興味がない事は勿論

他の男がAを見ることも

Aが俺以外の名を呼ぶことも

本当は嫌なんだ...

俺がAの全てでありたい』





不安で今にも泣き出しそうな彼を


そっと 優しく抱き締めた





「どんな人が現れようと

貴方に勝る人なんて居ないんです」


『...』





何も言わずに国木田さんは抱き締め返してくれた





『A...愛してる

お前が愛しくてたまらない

俺から離れないでくれ...』


「あたりまえじゃないですか

私も愛しています」





そう返すと


国木田さんすは私をいっそう強く抱き締めた

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