弐拾参話 ページ24
.
靄が周りに掛かったと同時にまた走る。
強制の場合は制限時間30秒となんとも鬼畜な設定が組み込まれている。
それがレオくんに負担をかけないからだろう。
「ぶっ、」
けど、その時間制限が私を焦らせたため、転けた。
レオくんを抱えていたせいで顔から行ってしまった。
躓いた瞬間手を離したからレオくんはきれいに着地してわんっと鳴いてたけど。
「ふぇっ」
おでこ痛い。
涙出てくる。
けど、逃げなきゃ。
「待った」
「っ、」
嫌だ。
「はなし、て」
「亜依」
「やだっ、レオくん、」
太宰さんにあっさりと捕まった私は恐怖に陥りながらレオくんの名前を呼ぶ。
けどっ、レオくんは乱歩さんに捕獲される。
おまっ、だから尻尾ブンブン振るんじゃない!!
「太宰の知り合いか?」
「ええ、探偵社に連れていきましょう」
たん、だめ!!
それはだめ、嫌だ、関わったら原作が変わる!!変になる、私も知らない世界になる、
怖い、やめて、私に関わろうと
「いやだ、」
しないで。
.
154人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:拳銃 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年7月12日 23時