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拾伍話 ページ17

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「おいし?」



「コクコク」




ズコーッと凄い勢いでジュースを飲む。

美味しい。けど、ちゃんとお兄さんに話さなきゃいけないんだよね。

もう、私決めたよ。ここに住まわせて貰う。だってマジで行く当てねぇもん。

野垂れ死にたくないよ私。まだ、私が誰で何者かも分かってないんだから。




「あの、」



「ん?」



「わ、私を、ここにっ、置いてくださ、い」




もう、舌足らずの年ではないのにたどたどしくなってしまったのは緊張のせいだ。

怖いんだ。拒絶されるのが。


嫌なの、お願いだよ、お兄さん、ここに置いて。



拾ったのなら責任持って私を飼ってよ。




「いいよ、と言うかもとからそのつもり。どうせ帰る場所が無いんでしょ?あー、でも服がないから買いに行こっか」



「えっ…く、ふぇ……」



「また泣くの?!ったく、まぁ、それは嬉し涙かな?」

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作者名:拳銃 | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年7月12日 23時

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