拾壱話 ページ13
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とりあえず自分の格好を見てみる。おっふ思いっきり寝間着じゃん。
目が覚める前のことは思い出せる。記憶もある。そしてまた部屋に戻るとき階段から落ちた、というね。
眠くてふらふらしてたのかな。本当最悪。あの浮遊感、背筋が凍るほど冷たい。
6歳になった私は体力はついてきたが身長が平均より低い。
と言うか今夜だから補導されるぜ補導。だけどここは公園。隠れる場所はある。
とりあえず隠れようとドーム型になっている所に入るとシトシトと雨が降ってきた。
ザーっと雨足が強くなり果てにはピカッと稲妻が走った。
いーち、にー、さーん、しー、ごおおおおお!!!
えーと5×340はー、1700…2キロは離れてる。
そんな計算をしているとまた光ってすぐに落ちた。2キロ離れてないだろうな。
そう思って少し奥の方へおしりをずらしながら移動すると何かが手に触れた。
その瞬間雷が近くに落ちてその光で触れたものの正体が分かった。というか怖いって。
「ひいっ」
ヒトの、死体。
一瞬で分かった。ポートマフィアの殺し方だと。
顎が砕けてて頭が撃ち抜かれていた。
ちゅーやとか太宰さんとか皆は私に死体を見せようとはしなかった。
だけど二人が血塗れで私にただいまと言ったその日には気持ち悪い程の死体の数が脳裏を掠めた。
だから、なれてる。なれ……ムリ!!
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作者名:拳銃 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年7月12日 23時