《2》春雨第７師団は今日も、、、平和じゃないようです

４３話　〜神威〜 ページ6

後ろを振り返るとAがいた。



貴「団長、ここは危ないです。帰ってください。私、まだ団長に生きていて欲しいんです」



そう言うAの身体はほぼ透明に近く、四肢の先はもう消えて見えない。



威「わかった。でも、Aも一緒にだよ。」



すると、Aは軽くうつむいて言った。



貴「………私、もう、助からないんです。団長、せっかく来てくれたのに……」



その言葉に耳を疑った。



助かるんじゃなかったのか？



心が抉られる様に苦しい。



すると突然、頬に鋭い痛みが走る。



チビAにおもいっきりビンタをくらった。



威「いったいな、何すんだよ(^^)」



貴、昔「今のは幻だよ。しっかりして。私が消えない限りは大丈夫だから。」



本当に幻だったのか……？



そう思う位に生々しかった。



でも本当に幻だったらしく、さっきまでいたAの姿が無い。



すると突然、周りが開けてきて、真っ白の空間にいた。



そこにはAが鎖で縛られ張り付けにされていた。



意識は無いようで、身体は透けている。



そしてもう1人。



こいつが感情…？



Aと全く容姿が同じなのに、雰囲気が全く違う。



すると、こちらを振り返る。



感「……誰？居るのはわかってる。」



威「誰って？バカな部下を連れ戻しに来た、ただの団長だよ(^^)」

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