shirt side YOU ページ46
仕事がひと段落して、いつものコーヒーショップで紅茶をテイクアウトする。
事務所に戻って休憩スペースで紅茶を飲みながらスマホを見ていた。
すると突然スマホが鳴り、画面を確認すると
”ドンヘ”
の文字。それだけで胸が高鳴る。
A「ヨボセヨ、どしたの？事務所で電話なんて」
D「A、今どこにいるの〜？」
A「今は休憩スペースで休憩中だよ、どしたの？」
D「分かった！待ってて！」
A「えっ、ちょっと、、、」
電話はすぐに切れた。そして数分もしないうちにドンヘが休憩スペースに現れた。
D「いた〜」
A「お疲れ様」
少し息が上がっているドンヘ。急いで来たのが分かった。あの告白の後でいつもよりドキドキした。
D「これどぉ？」
そう言ってイヤホンを私の耳に差し込んで来た。
A「ん？歌？」
”どうすれば君に声をかけれるかな?”
”僕たちお互いに 目が合うのに”
”同じ想いに戸惑ってるのかな”
”一歩ずつ君に落ちていくよ”
”僕たちそろそろ歩幅合わせて歩かない？”
”同じ気持ちで話してるのかな？”
”僕に身をゆだねて”
歌詞のフレーズが胸に響く。誤解じゃなければ、これはドンヘの想い？
”彼女は僕のシャツに惹かれたって”
”純白がとても気に入ったって”
このフレーズにはびっくりした。
D「どお？」
A「うん、すっごくいいよ！オシャレな曲だよね、音楽は素人だからよく分からないけど…でもウキウキする」
D「良かった！」
A「これってドンヘが作ったの？」
D「うん、僕と仲間たち！」
A「いつ作ったの？」
D「うーんと、Aに出会った後からちょこちょこ作り始めてたよ」
１つずつの疑問を解いていく。
A「なんで白いシャツが気に入ったって？」
D「ん？そうであったらいいなって願望だよ」
A「本当だよ？」
D「何が？」
A「初めてドンヘに会った時、ドンヘの真っ白のシャツに目が止まったの。今思うとその時からドンヘに惹かれてる」
D「！！！！」
ドンヘは口を手で押さえてびっくりしている。
A「私も今そのフレーズ聞いてびっくりしたよ？ドンヘに言った事あったかなって」
D「ねえA、僕に惹かれてるの？」
A「///…うん」
こんなムードも雰囲気も無いところ。事務所の休憩スペース。幸い誰もいない空間。
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作者名：shino | 作成日時：2016年11月22日 17時
