Rain-1 (ページ29)

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三角関係 side E ページ29

俺は元々ドンヘの恋を応援していた。今もしている。だから、Aとドンヘが仲良くなっていっているこの状況を微笑ましく見守っているつもりなんだ。

ドンヘの気持ちの浮き沈みは、Aがこっちにきてから安定しているし、今回のカムバだって順調だった。

今日のMV撮影のときだった。

Aは明らかにドンヘを目で追っている。もう、見てて笑っちゃう位にw
当の本人はバレてないつもりみたいだけどね。

ドンヘもドンヘでそんなAの事はな～んも気付かず、いつも通りAに甘えてるし。

この2人って両想いのはずなのに、そこには気付かず普通を装ってるところが2人らしくて好きだったりもする。

休憩中、シウォンと談笑していた。
またドンヘとキュヒョナのAのマッサージの取り合いが始まった。

E「また始まったよw」

SW「Aも大変だね、あの2人に懐かれちゃって」

E「でもうまくやってるよね～」

そんな話をしてるうちに、ドンヘが部屋から出て行き、キュヒョナがマッサージをしてもらっていた。

何やらAはすごくびっくりしたような表情で何か焦っているように見えた。

シウォンと俺はそれが気になり、飲み物を取りに行く振りをして2人のそばに行った。

KY「僕の事もみてくださいね」

KY「かっこいい姿見せるんで」

まさかのキュヒョナの言葉が聞こえた。

えーーーーキュヒョナがAを⁉確かに懐いてたけど、まさかキュヒョナが！
シウォナを見ると、驚きすぎて目力200%状態で、もはや顔芸状態だった←

何事もなかったかのように元いたところに座り、どうしたもんかと考えた。

SW「まずいよ、メンバー内でこれはまずいよ」

E「でも、キュヒョナはドンヘの気持ち分かった上で言ってんだよな？」

SW「キュヒョナはドンヘもAの気持ちも分かった上だよ」

E「俺らが周りであーだこーだ言っても、こじれるだけだな…」

SW「そうだね。俺はキュヒョナ、ヒョクはドンヘとAのサポート役になろう」

E「そうだな、余計な事はしない。話を聞いたりするだけな」

2人で、この三角関係の相談役になる事を約束して撮影に戻った。

ひと段落した撮影は終盤に差し掛かり、メンバーも各々休憩を取りながらの撮影になっていた。

ふと、Aがセットの裏で何やら考え込んでいるように見え、そーっと近づいた。案の定、「誰にも相談なんてできないな～」とドンヘとキュヒョナの事であろう、独り言を呟いていた。