マンネの気持ち side YOU ページ28
キュヒョンさんの言葉に手が止まった。
A「え？な、なんで？」
一気に鼓動が速くなる。
KY「Aヌナ、ヒョンのこと目で追いすぎ。みんな分かってんじゃないですか？」
A「キュヒョンさんの考えすぎだよ。たまたま！ほら、今日は雰囲気違うし」
必死に弁解している自分。
そう。もうとっくに知っていた自分の気持ち。気付かない振りをしていた。
私はドンヘさんが…
KY「気付いてないのはドンヘヒョン位じゃないですか？」
A「あはは〜…だから考えすぎだってば〜」
もう、苦し紛れの弁解と苦笑いしかできなかった。
KY「マッサージありがとう、Aヌナ」
A「あ、うん。どういたしまして」
KY「俺の事もみてくださいね」
A「え？」
KY「かっこいい姿見せるんで」
ニコッと笑いそう言うと、キュヒョンさんは行ってしまった。
どう言う事？俺の事もってそう言う事？だよね…
私の頭の中はパニック状態だった。大事なMV撮影の日に、小さなミスを何回もしてしまうし、キュヒョンさんにあんな事言われたから、キュヒョンさんも気になっちゃうし…
MV撮影も終わりに近づいた。たくさんの人達が関わりいい作品を作り上げる。充実感と心地よい疲労感が体を包んでいる。
なのに、頭のパニック状態は未だに続いていて、まきさんに心配されるほどだった。
隠そうと思っていた気持ちは、少なくともキュヒョンさんにはバレていて、
そんなキュヒョンさんには、意味深な言葉を残されて…
A「誰にも相談なんてできないな〜…」
独り言を呟いた。
E「何を相談できないの？」
突然ヒョクチェさんが横現れた。
A「えっ、あ〜…；……独り言なので気にしないでください〜」
そう言って逃げようとした時、腕を掴まれた。
E「俺で良かったら聞くよ？」
A「そんな、大した事じゃないしヒョクチェさんには相談できないよ」
E「そんな事言わないでよ悲しいな〜 これの仲じゃ〜ん」
とお揃いのブレスレットをチラチラと見せてきた。
さすがにドンヘさんとキュヒョンさんのことを相談するなんて気が引ける。
しかも私なんかがこの恋に進んでいいはずがないよね。
A「本当に大丈夫！ほらスタッフさん呼んでるから！」
無理矢理ヒョクチェさんの背中を押して、スタッフの元へ行かせた。
ふぅ…とりあえず片付けしないと。
撮影もほぼ終わり、あとは片付けだけになった。
三角関係 side E→←SJ のドンヘさん side YOU
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作者名：shino | 作成日時：2016年11月22日 17時
