拝啓皆様、私、もうすぐ死ぬ事になりましたがそれまで宜しくお願いします。[鬼滅の刃]

もう、会いに行けない。 ページ15

柱会議終了後


胡「やっぱり‥Aに、何かあったのではないでしょうか？

そういえば、冨岡さんは、今日Aさんと合同任務でしたね？
それなら、合同任務にAさんが来てない事をもっと早くに教えるべきではないでしょうか？

そんなんだから嫌われるんですよ。」




冨「‥‥俺は嫌われてない。」




本当は、Aと会ったら






渡そうと思っていた。






‥‥今日の合同任務先に向かう途中、淡い青色の簪が売っていた。






アイツに似合いそうだなと思い、買った。






合同任務が終わったら、渡そうと思った。





‥‥だが、





Aは、合同任務に来なかった。





何かあったのではないかと思い、Aの屋敷に行った。





屋敷には誰も居なかった。





柱会議にも‥来ていない。









突然‥いなくなったのだ。






宇「‥‥そういやぁ、二日前ぐらいにアイツと不死川が一緒にいたよなぁ？」





不死川の動きがピタリと、止まる。




胡「‥‥‥不死川さん？
どういう事か、教えてくれますよね？」




にこりと、黒い笑顔で胡蝶が笑った。






その時だった。





「ドコダ！ドコダ！！」




胡「あれって‥」





確かあれは、Aさんの鎹鴉でしたよね？






「不死川！！Aヲ見ナカッタカ！！」







不「あ"！！テメェ、いつから俺を呼び捨てするようになったァ！！？
しかも、アイツの側にずっといたのテメェだろォ！！」





「少ーーシ寝テイタラ、イツノ間ニカ居ナクナッテイタ！！」





不「はあ"！！？」





すると、胡蝶がAの鎹鴉(佐藤さん)をギュッと掴み、



胡「不死川さん、佐藤さん。
どういう事か‥‥教えてくれますよね。」





不「‥‥‥」




「‥‥‥‥」



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿






＿＿『お母様！！』









あなたは私の大切な子。









でもある日、あの子が急に倒れて、





＿＿＿＿「残念ですが‥‥」




珍しい病気でして＿＿＿





＿＿＿＿「長くとも、二週間、くらいかと‥」





病気の事を告げた時、あの子は泣かなかった。



＿＿お母様、大丈夫です。今までとても幸せでした。死なんて、怖くないですよ。




あの子に私は、泣いていいんだよ。と言えなかった。




自分の事でいっぱいいっぱいだった。




私は母親失格だ。





あの日から、私はあの子に会っていない。









もう、会いに行けない。

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