純黒の悪夢 〈降谷零〉

電話 ページ6

あれから何時間経っただろうか


今、警察庁はバタバタしている

当たり前だろう

女に侵入された挙句、NOCリストを奪われた


セキュリティ、警備の強化の為私は会議に出ていた

＿＿＿＿＿＿＿＿＿



〜休憩室〜

会議は長時間に渡り先程終わった


未だに零から連絡は来ない


するとヴーヴーとマナーモードにしていた携帯が震えだす


どうやら電話のようで

表示された名前を見ると、そこには……


降谷零

『!!』

ピッ


通話ボタンを押す



『も、もしもし？』

降谷「Aか…？」

『あたり前でしょ、私の携帯なんだから…』

降谷「すまない、逃げられた……」

『！そんな…』

降谷「逃げられた、と言うよりは海に落ちたんだ。周辺を探したが…」


見つからなかった、そう言いたいのだろう


『そう…上には私が報告しとくわ』

降谷「頼む、その間に俺はそっちに戻る」

『えぇ……』

ピッと通話終了ボタンを押す



もしこれで女が組織に連絡したとしたら？


零がNOCだとバレて殺されてしまう


零だけじゃない


NOCリストに載っていたのは組織に潜入している各国のスパイの名前と所属


一刻も早く女を見つけなければ世界中がパニックになってしまう



しかし、この事を上に報告しなければならない


上に報告すべく部屋を出た

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