18話 歳を取ると時間の流れが早い… ページ19
「あれ?もう、タイムアウト入ってたの?」
「おやおや〜?遥ちゃんじゃないですかァ」
「あ、はいやっくんドリンク」
「さんきゅ」
「ちょっ、無視ひどい!!」
音駒対烏野の試合でタイムアウトに入っていたのでドリンクを渡そうとしたら黒尾に絡まれたので無視したら嘆いてきた。
試合開始早々に虎がブロック二枚に対しスパイクを打つ。それを影山が拾い、旭(本人に許可もらった)が打つ体制に入った。
その時体が凍るような感覚が体を巡った。
「あぶなっ……!!」
日向に対して怖い、という感情を抱くなんて思わなかった。
旭と日向はぶつかり案の定日向が吹き飛ばされる。
潔子ちゃんが怪我はないかと確認していて私はいらないかと判断して先に戻ろうとするが後ろから黒尾に話しかけられた。
「茅ヶ崎、予測してた?」
「いや、日向の行動は予測できなかった」
そうだよな〜と目を細める黒尾をちらりと見て私は自分の所まで戻って席に着くと猫又監督が「雛烏に進化の時か……?」と言った。
…つまりまだ卵の状態だったってわけか。
てっきり私は今までが雛烏でこれから巣立ちみたいなのだと思ってた。
『それでも変化を求めない者には進化もない
コート上の花形であれ
英雄であれ
勝利を引き寄せるエースであれ
貪欲に自分こそが頂点であると言え
”欲”が雛を進化をもたらす』
いつの日かに聞いた猫又監督の言葉が頭に浮かんだ。
その後午後練も終わり、烏野は宮城まで帰っていった。
ーーーー
「遥ちゃん、それじゃあまたね」
「遥、さん!!また色々教えてください!!」
「うん、仁花ちゃんいっぱい教えてあげる。潔子ちゃんも、またね」
「……女神達の戯れだ…!!」
「遥さん/潔子さんが!嬉しそうに笑っとる!!」
19話 遠征後の休みは全て寝る→←17話 予測はある程度の複数パターンを頭で描ける人は病みやすいぞ!気をつけろ!
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作者名:終夜 | 作成日時:2017年7月18日 14時