ムカついた時は心の中で相手を拷問しておこう ページ20
どこに行けばいい
万事屋と真選組は絶対に戻れない
かと言って鬼兵隊にも行く気になれない
味方がいない
10年前にも同じ状況だったことがある
ひたすら走り続けて救われた
でも今は違う 追ってくるかもしれない
じゃあどうすれば?
お上も攘夷も関係ないところに逃げたい
...そんな所この国にあんのか?
考えたって無駄 そんなことは分かってる
どうしよう どうすればいい?姉さん...
人気のない廃ビル街にまで逃げてきた
やっぱ走るの疲れるわ
肩で息をしながらその場に座り込む
止血しなきゃ
「随分と疲れ切ってるじゃねェか」
『!?』
不意に聞こえたその声 なんでいんだよ...!?
『なんでお前がここに...』
「俺ァ言ったはずだ その傷を治せと」
話聞けよ ああ〜ホンットについてねーわ
どーせ死ぬんだろ 初期に出た時着流しめっちゃ肌蹴てた
奴に、いい歳してぶっ壊すとか言っちゃってる中二野郎に
殺されるんだろ 斬られるんだろどーーーせ
「まぁいい 船に着いてから来島に治療してもらえ」
『治療くらい自分で出来る なんで船に行くって前提なんだよ』
「このまま犬共に差し出して居場所を失くすのと
どっちか選べ 一択だろうがな」
...コイツッ
いい歳して義兄さんと身長変わんねぇくせにいばってんじゃねぇぞ
「さっさとついてこい」
『...チッ』
舌打ちして高杉のあとについて行く
バカ親共がやらかしたおかげで私にまで降りかかりやがって
いっそこのまま死んで親達を殴りに行きたい
しばらく歩いて港についた
港にはあの時と同じ戦艦がとまっている
中に入ると私を部屋に案内した
「ここを使え 後で来島を呼ぶ」
通されたのは使っていなさそうなものの
しっかり掃除はしてある部屋だった
マジか ついに部屋まで与えられたよ
もうこれ幕府公認じゃなくて普通の殺し屋になっちゃうよ
疲れが溜まっていたからベッドにダイブする
でもその衝撃で傷口が痛んだ
『痛った...』
「何やってんスか あんた」
ドアを開けて包帯とかを持ったまま呆れている来島
別にいいじゃん
「...1つ聞きたいことがあるんスけど」
聞きたいこと?無視しよ
「お前 戦った時になんで手加減したんスか?」
ヤベぇよこの小説恋愛に持って行ける気がしねぇよ→←カラオケ行った時に本当に歌いたい歌を忘れる
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作者名:神音 | 作成日時:2018年8月9日 23時