カレーパンマンの頭部がカレーパンに見えない ページ11
中途半端なところで言い合いが始まったため神楽ちゃんが
私の過去のことについて聞いてきた
神「Aの過去ってどんなことがあったアルか?」
『え〜...話さなきゃダメ?』
話したくない…というかめんどくさい...
神「銀ちゃんに聞いてもなんか変なフィクション入れそうだから嫌アル」
銀「なんだよフィクションて!?」
新八くんも過去が気になるらしく私に一斉に視線が向く
私はため息をついて机に置いてあったお茶を飲んだ
『言っとくけど説明下手だかんね』
軽く前置きをして話し始めた
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10年前、私は寺子屋に一緒に通っていた友達と一緒に遊んでいた
遊び終わって家に帰りいつもと変わらず玄関でただいまーと言った
でも私の声は玄関に響いただけだった
普段ならすぐに返ってくる「おかえり」の返事がいつまで経っても聞こえない
少し怖くなり、恐る恐る居間に行くと父親と母親がいた
父親と母親はうつ伏せで真っ赤に染まりながら寝ていた
『父...さん?母...さん?』
身体に触ってみればいつもの温もりがない
何をすればいいか分からずに家を飛び出した
大粒の涙を零しながら恐怖と寂しさをかき消すように
見慣れた町を走り抜ける
気がついたら体力の限界で全く知らない町に着いていた
乾ききっていた涙がまた溢れ出した
道の脇でうずくまって泣いていると
ふいに肩に手が置かれる
何かと思って顔を上げてみればそこには
優しく微笑む女の人が私の顔を覗き込んでいた
ミ「大丈夫?私は沖田ミツバ お家はどこにある?」
その笑顔がとても優しくて私はミツバさんに抱きついた
優しく抱きしめ返され、私はミツバさんの腕の中で眠っていた
引きこもりが素晴らしいことに気付いた今日この頃→←日焼けを舐めると痛い目に会う
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作者名:神音 | 作成日時:2018年8月9日 23時