【ヒプマイ】可愛い後輩の頼み【男主】

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俺はあの後、一二三に家まで送ってもらった



あと数時間経ったら、俺は仕事に行かなければならない



観音坂と顔を合わすのもだいぶ気不味い…





『はあ…』



｢どしたん？｣



『これから会社かーと思って…』



｢休んじゃえば？｣



『えっ…でもな…』



｢今日1日、俺がAサンの隣に居てあげる｣





ニッと白い歯を見せてる一二三はとても眩しい



眩しすぎて、胸が高鳴る



何なんだ、この感情…



気づきたくないような、気づいたらいけないような…





『…ありがとう』



｢！照れた？今照れた？？ツンデレ！？


今の顔超絶レアなんですけど！！｣



『は？うるさ』



｢ドイヒー！｣




…一二三が家に来てくれて良かった



自分の家に人1人来るだけで、だいぶ気分が紛れる





｢てか、Aサンの部屋散らかりすぎっしょ！｣



『う…仕事が忙しくて片付ける暇が…』



｢はいはい、分かった！


俺っちが片付けとくから、Aサンは昼まで寝てな？｣



『いや、それはさすがに悪いし…』



｢何言ってんだよ、Aサンめちゃくちゃ疲れてるだろうから寝てほしーの！｣



『いや…その…』



｢？何モジモジして…｣





俺は俯き、両手を弄る



今の俺の顔は絶対真っ赤だ



そして一二三が聞き取れるか定かではない声を出した





『い、一緒に寝たいって…ワガママ言ったら…ダメか…？』



｢えっ…｣





…ん？いや待て！！！何を口走ってんだ俺！！！！



なんかスルスルと口の中から言葉が出てきた…？



これ、俺の本音か…？



ていうか一二三絶対引いてるよな、早く弁解しないといけない





『あ、いや違ｯ…やっぱ何でもな…』



｢全然いい！！むしろ大歓迎！！！！｣



『ほんとか…？』



｢もち！！腕枕する？子守唄歌う？抱きしめながら寝る？｣



『そうだな…えっと…』





一二三はワクワクしながら、俺の言葉を待っている



その表情に、俺はまた何か変なこと言ってしまいそうだ



と思ったが、手遅れだった





『別の意味で"寝たい"…って言ったら、どうする…？』



｢っ…それって…｣



『受け入れて、くれるか…？』





一二三は徐々に頬を赤らめ、大きい瞳をさらに見開いた



口をパクパクさせ、戸惑いを隠せていない



そんな一二三を見て、またひとつ、心臓が揺れた





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