【ヒプマイ】やってしまった【男主】

睡眠薬 ページ37

独歩side





『まったく…疲れが溜まってるんじゃないのか？』




「あ、ああ、そうかもな…」



お、俺の好意を疲れで流された…




『いてて…どれだけ噛んだんだよ…』



「うっ…本当にすまない」



『ちょっと熱いな…お茶飲むか？』



「ありがとう、頂くよ」



『おう』




と言ってAはキッチンへ足を運ぶ



こういうところが好きなんだ
お互いに気まずくならないようにするところ

そんな小さなことだけど、それも含めて大好きなんだ…



…にしても


さっきの出来事は、俺の意思でやっただけだ
理性がなかった訳では無い



そしてさっきのAやばいくらい可愛かった…


頬を赤らめて息を切らしながら涙を流していて…なんか…
すごいエ ロかった…(((((




危ない危ない、もう少しで襲ってしまうところだった




『はい、お茶…って何してんの』


「ちょっと悶えてただけだ、気にするな」


『そ、そうか…俺トイレ行ってくるわ、適当にくつろいでて』



「なんか…今の彼氏っぽかった…？」(そうでもない)



ずっと憧れてた会話だ

頭の中でしか流れたことのないAとの会話



どうでもいい内容、大したことない内容だとしても
Aとの会話には変わりない



…やっぱり好きだ



でもAは俺のことなんて…一切見ていない



このままだと一二三にAが奪われてしまう…





それは嫌だ

だから




「無理矢理にでも…手に入れる」




俺は持参していた粉型の睡眠薬を取り出す






「襲うのなら…相手が知らないうちに、だ」




何としてでもAが欲しい




__きっと俺はゲスな顔をしているだろう




俺はAのお茶に睡眠薬を溶かした

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