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家に入り、ドアの郵便受けを確認する



『部屋まで知ってんのかよ…』



ポストに入っていたのと似たような手紙が3枚ほど入っていた



あーもー気持ち悪いって…



はぁ…と溜息をつき、リビングのソファに腰をかける



すると



ピンポーン




『?誰だ?』



もしや例の女の子か?と思いながら、姿を確認すべくドアスコープを覗き込む




「A?俺だ」



『独歩!?』



何故先程帰ったはずの独歩が…


慌ててドアを開ける



「悪い…」



『全然いいけど、どうした?
あ、上がってくか?』



「お邪魔します…」



散らかってるけどどうぞ、とリビングを案内すると俺はある失態に気づく



机の上に散乱した脅迫文や愛が溢れすぎているラブレター



しまった、片付けてなかった



独歩に見られないように片付けようとそれらに手をかける



「A……」



『っ!独歩…?』




後ろから抱き締められる



肩に顎を乗せ、俺が片付けている手紙に目をやる



「これ…例のストーカーの子からか?」



首に独歩の吐息と髪の毛が当たってくすぐったい



お腹に回っていた独歩の手が、俺の手の甲に重なるように握る




『…ああ、そうだ』


「何で…」



ソファに押し倒される


本当に何回目だ



「何で…何で俺らに何も言わないんだ…!」



俺の胸にぐりぐりと頭を押し付ける



『ご、ごめん…』



と独歩の髪の毛をサラッと撫でると


ぴたっと先程の動きを止め、涙を溜めた目で俺を睨む



「お前に何かあったら…俺…」



…俺はこんなにも友人を心配させてしまったんだな、と心の中で反省をする



『ほんと…悪かったって…っ!?』



独歩が急に起き上がったと思ったら、俺の上に跨り始めた



そして俺の首にかぶりつく


と同時に首に痺れるような痛みが走った



『いっ…!?ってぇ…!独歩…?』



痛みから声と涙が込み上げる


肩や胸を押すが、噛むことを止めない


噛んだところから血が出たのか、同じところを独歩が舐める



痛みと独歩の舌の温かさで頭がクラクラする



『い…痛いっ、てぇ…』



抵抗する気力を失くした俺は独歩に悲痛な気持ちを訴える




「あっ、わ、悪い…つい…」


『な、何するんだ…』



「Aに悪い虫がつかないようにしただけだ」



噛み付いた痕を独歩が指で撫でる



『…っう…』


「って…痛かったよな、やりすぎた…」




ごめん…と言って俺の涙を拭うように頬を撫でる

睡眠薬→←手紙



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月夜 - ヒプマイの新曲聞いた? 神曲!! (2019年9月10日 16時) (レス) id: fafc33f615 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 大丈夫だよー!! 更新頑張って^^ (2019年8月29日 18時) (レス) id: fafc33f615 (このIDを非表示/違反報告)
あやばな(プロフ) - 月夜さん» おかえり!!全然更新してなくてさーせん、、((((( (2019年8月28日 0時) (レス) id: 3d53cc1cd6 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 帰ってきたー!! また話そうね^^ (2019年8月22日 18時) (レス) id: fafc33f615 (このIDを非表示/違反報告)
あやばな(プロフ) - 月夜さん» 了解!!! (2019年8月18日 21時) (レス) id: 3d53cc1cd6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あやばな | 作成日時:2019年7月6日 17時

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