44話 ページ46
数分経つと「お待ちどうさま」という声と共にライスオムレツが机に2つ並んだ。
千「わあ!」
目を輝かせた千寿郎。圧倒的可愛さ。
そんな千寿郎を見た私はホクホクしながらスプーンを渡した。
「さ、食べよ!」
千「はい!」
ふたりで「いただきます」と声を揃え食べ始めた。
私はお腹が空いていたからペロリと平らげてしまった。
しかし、千寿郎のスプーンは一向に動かない。
「どしたの?」
話しかけると、じっと動かずに、少し経ってからゆっくりと話し出した。
千「あの、今更なのですが…私、このすぷーん?という食器を使ったことがなくて…」
「そうなの?気づかなくてごめんね!」
しまった!外食経験無しでも家とかでは使ってると思ってた!
やらかしたぁぁ
気を取り直して千寿郎にスプーンの使い方を教えた。
まあ、掬って食べるだけだけどね。
千寿郎は私が教えた通りに掬って食べた。
すると…
千「お、美味しいです!!卵がふわふわで、卵焼きとは全く違うんですね!」
なんで初な反応…
それだけでもこの店に入った甲斐が有るってもんよ。
「ゆっくり食べてね。喉に詰まったら大変だから」
千「はい!」
そんなにお気に召したのか、口いっぱいに頬張り、まるでリスのような頬にまた私の顔は破顔した。
千寿郎がライスオムレツを頬張り、数分がたった頃、食べ終わった千寿郎が「ご馳走様でしたっ」と、笑顔で両手を合わせた。
金を払い店を出た。
すると、千寿郎は私を見上げ、
「また来ましょうね」
笑顔でそう言った。
また、か
正直私は"また"なんて無いと思っていた。
千寿郎の為にも。
それでも私は守れそうもない"また"に、
「もちろん!」
と千寿郎に負けないくらいの笑顔(いや、絶対千寿郎には負けてる。圧倒的に)でそう返した。
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梟 - はい!気長に待ちます! (2019年10月8日 1時) (レス) id: 5c607c067f (このIDを非表示/違反報告)
なの星(プロフ) - 梟さん» ずっと煉獄さん出したかったんですけど、結局最後しか出せませんでした笑 早めに続編だせるように頑張ります!しばしお待ちを! (2019年10月7日 19時) (レス) id: 5608f88791 (このIDを非表示/違反報告)
梟 - 続編楽しみにしています!煉獄さん(兄)が出てきてくれてすごく嬉しいです!これからも頑張ってください!応援してます! (2019年10月7日 1時) (レス) id: 5c607c067f (このIDを非表示/違反報告)
なの星(プロフ) - まこさん» こちらこそすみませんでした!指摘する方も勇気がいると思うのでまこさんには感謝しかないです!良ければこれからもこの小説にお付き合いして頂ければ幸いです^^* (2019年10月6日 23時) (レス) id: 5608f88791 (このIDを非表示/違反報告)
まこ - なの星さん» 丁寧な対応ありがとうございます。この作品が人気の理由が分かりました!お騒がせ致しました (2019年10月6日 20時) (レス) id: c392ad3879 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なの星 | 作成日時:2019年8月28日 20時