Imagination*(短編集) (ページ6)

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彼の本性(1)◎Hokuto.Y ページ6

北人(23)×貴方(20)

貴方side

私は同僚の利樹とデスクが隣なため、よく昼休憩の間しゃべっている

何故か今日は吉野さんの話題になっていた

利樹「なぁ、北人さんってさ、爽やかで仕事もできてかっこいいよな」

A「…まぁ、そうね」

利樹「彼女とかいねぇーのかな」

A「知らない、吉野さんに直接聞いてみれば」

利樹「えー、なんかプライベートの事聞いても教えてくれなさそうじゃない？」

実は吉野さんの恋人は……私だ

でも会社の人達は私達が付き合っていることを知らない…

まあ私も吉野さんも周りに言う気がさらさらない

彼は仕事もできるし、かっこいいからモテるし男性社員も憧れを抱いている人が多い

(なんでこんな平凡な私と付き合ってるんだろうか…)

利樹「…おーい、A？どうした？」

A「あ、…ごめん」

利樹「なんだよ俺見てボーってしてさ、…もしかして俺に惚れた？」

A「私が利樹に惚れるわけないでしょーが」

利樹「ははっ、そうだな」

利樹と笑いあってると、吉野さんが近づいてきた

北人「A、…ちょっといい？」

A「え、はい」

いつも会社では名字で呼ぶはずの吉野さんが名前で呼んできてびっくりした

そして、"怒ってます"オーラが出ているのが私には分かった