甘えっぱなし 《桃》 狐雪 ページ29
あれ、ないちゃん少なくない…？と思い立ったのであります。
.
Aside
『あっ、ごめんないくん…。私、また…』
「ん〜？いいのいいの。料理作ってくれたでしょ。」
ソファで軽く仮眠を取ろうと思ったら、意外と寝ちゃったらしい。
ないくんがお皿洗いを半分まで終わらせていた。
これでもう三日連続。
『あああ全部やってくれてる…。ほんとごめんね…』
「平気だってば。Aは座ってな？」
『えぇ…でも「座りなさい。これ命令ね」…はい』
渋々ソファに再び腰掛ける。
カチャ、とお皿どうしがかち合う音が、広くはないリビングに響いた。
「…Aさ、もうちょっと甘えてきて？」
『え？』
「無理しすぎ。俺、彼氏なんだからさ。頼ってほしいの！」
子供みたいに、頬をぷくっと膨らませるないくん。
かわいい。
『ん〜…でも、そうしたらないくんが大変になるでしょ？』
「いいの！」
まさかの即答だった。
お皿洗いを終えたらしいないくんが、隣にぽすんと座る。
「はい、約束。無理をしない。おっけー？」
小指をたてて、私の指を待つみたいに差し出してきた。
…なぜか条件が腑に落ちない…。
『…あ、わかった。じゃあ、ないくんもおんなじ条件ね？』
「え？」
『ないくんも無理をしない！はい、約束！』
半ば強引に小指どうしを絡ませる。
ぽかんとしているないくん。
少しばかりの沈黙の後、途端に口を開く。
「はあ〜…やっぱ俺、Aに甘えっぱなしだぁ…」
そう言ってないくんは前屈みになり、膝に肘を置いてため息をついた。
甘えっぱなし？…ないくんが？
『そんなことないよ。なんなら私の方が甘えてるし…』
「そう？もっと甘えてほしいくらいなんだけど…？」
『えぇっ！？ないくん、ちょっと感覚…』
「おかしいって言おうとしたよね？」
『ち、違うもーん』
そう二人で笑い合う。
お互いがお互いに譲らない。
「もう、どっちもどっちにしよう！絶対決着つかない！」
半ば諦めたようにないくんが言った。
そうやって決めるのもないくんなんだから、やっぱり私の方が甘えてると思うんだけど…。
まあ、そんなことは今言っても意味ないから言わない。
『…お腹空いた…』
「あ、俺なんか作るよ」
徐に立ちあがろうとするないくん。
ないくんの袖を摘んで引き留めた。
『私も作る！二人で甘え合いっこなのだ！』
「甘え合いっこって何？」
また二人で笑う。
この時がずっと続けば、なんて…ね。
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ミカン(プロフ) - 私、ミカンの名前で占いつくーるを始めました‼️よかったら作品見て、感想ください！ (2022年7月19日 13時) (
レス) id: f4cb8ebaef (このIDを非表示/違反報告)
ミカン - すいーつでいずさんのことなにも考えずにすいません💦では次の募集の時に誘っていただけると嬉しい(*｀･ω･)ゞ (2022年7月19日 12時) (レス) id: 1683d31495 (このIDを非表示/違反報告)
黒音＠メセオブ(プロフ) - ゆな♯雪降る街にいらっしゃい！@すいでいさん» オタクの反応だぁ((((((殴っていいよ (2022年7月19日 9時) (レス) id: bf14041509 (このIDを非表示/違反報告)
望華＠サブ垢#すいでいぃぃぃ(プロフ) - ミカンさん» ミカンさん、応援ありがとうございます〜⸜(*ˊᵕˋ*)⸝💕✨今のところ新メンバー募集の予定は無いのですが、募集した際にまた相談してくだされば嬉しいです！これからも応援よろしくお願いしますね(*^^*ゞ (2022年7月18日 14時) (レス) id: 4a108e8d11 (このIDを非表示/違反報告)
comet(プロフ) - ミカンさん» みっくすいーつさんですよね、ありがとうございます！前の２人も言っているんですが、今新メンバー募集の予定はありません。ごめんなさい。また機会があればお知らせすると思います。 (2022年7月18日 12時) (レス) id: b9234993da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すいーつでいずofficial x他3人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/08e84ade594/?comment_all_view=1...
作成日時：2022年6月17日 18時
