及川徹 ページ9
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「ねぇねぇ、行ってらっしゃいのハグ。」
『いやね、私が今更そんな小っ恥ずかしい事出来るわけないでしょ?』
「えー?でもほら、そういう言う癖にちゃんと毎朝見送ってくれるあたり!Aの俺への愛だよね!!」
『こ、これはただ習慣づいちゃっただけで!』
結婚して早くも5年ほど
二人の時間を大切に築いてきた我々の夫婦関係は極めて良好である。
結婚5年目と言うと私は昔から大体の人が子供が居たり出来るような時期のイメージで若い家族を見ると何故か自分よりも年上に感じてしまう。
それに比べ我々、特に徹はまだまだ新婚気分が抜けていない為か会社や近所の人に「及川さんって結婚何年目なの?」と問われそれに答えた際には「えぇ!?もうそんなに!?」と驚かれる事が多々あるのだ。
あははと愛想笑いを浮かべそうなんですなんて適当に相槌を打っておく
結婚5年目、まだギリ新婚と言えるだろう年にそれが私のお決まりスタイルとなった。
では一体どれくらいに見えていたのどろうか
まぁそれはもう慣れた話だ
それが若く見られてるという意味なら悪い気分ではない
置いておこう。
一方、旦那の徹はと言うとこれが本当に新婚かってくらいあっまあまで毎日のようにハグだのキスだのをせがんでくる。
最初の方はまぁ良いかと許せてたが3年目くらいになるとそれが急激に鬱陶しくなりそして今、それに慣れつつあり徹に対しての謎の耐久心を身に付けた私はひらりと迫り来る腕をくぐり抜けるのだ。
完璧、私天才凄い。
今ならフィギュアスケーターになれる
「そんなさー照れないで!ホラホラ、今なら及川さんの胸は空いてるよー!」
『残念ながら私も及川さんだよ』
「え、何それ。唐突にキュンときた」
『旧名に戻ろうかな』
「やだまじな目して言うのやめて」
フッ。
鼻で笑う
そして言うのだ。時計を見て、と。
『及川さん朝だから目が浮腫んでしょぼしょぼしてて時計の針がよく見えなーい』
「ハイハイ、えぇっと…。今は…は、8時半。」
『おや?』
ニヤニヤとする私の前で勢いよく時計に落としていた視線を上げた徹は行ってきまーす!!と元気にそして猛ダッシュで会社に出勤して行った
それと同時に私の勝利が確定
へっ妻5年目、及川徹なんてちょろいもんだぜ
なんて、彼の後ろ姿を見ながら。
また一人でニヤニヤしちゃったりして
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hina hihoho2(プロフ) - おちささん» 研磨更新致しました!大変お待たせいたしました (2020年4月1日 14時) (レス) id: 69de50dc50 (このIDを非表示/違反報告)
hina hihoho2(プロフ) - まりも。さん» 大変遅くなってしまい申し訳ありません!更新致しました! (2020年3月23日 20時) (レス) id: 69de50dc50 (このIDを非表示/違反報告)
hina hihoho2(プロフ) - 仁魅さん» お待たせして申し訳ありません!更新致しました!! (2020年3月22日 21時) (レス) id: 69de50dc50 (このIDを非表示/違反報告)
hina hihoho2(プロフ) - moe0816meronさん» 大変遅くなってしまい申し訳ありません!更新致しました! (2020年3月18日 23時) (レス) id: 69de50dc50 (このIDを非表示/違反報告)
ティコ(プロフ) - すみません、もし良ければ木兎さんと、大地さんお願いしてもいいでしょうか? (2019年11月25日 9時) (レス) id: 0b54166380 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:hina hihoho2 | 作成日時:2019年8月6日 23時