実.況してみた【実.況者】 (ページ31)

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実況31 ページ31

「…はじめまして。柳と、申します。本日はよろしくお願いします。」

扉を開け、入ると中には見たことのない人達とプラスαで牛沢がいた。

「よろしく。これで会うのは4回目か？」

声をかけてきたのは案の定牛沢。前よりも髪が伸びて、少し大人っぽく見える。

「うん。久しぶり。」

ヘラリと笑って机にリュックをおいた。

「はーい、自己紹介タイム始めまーす。」

そう仕切り始めたのは、キヨで残りの数人も何か乗り気なようだった。

「うぃーす、どうもキヨでーす。」

「こんちゃーす、レトルトでぇす。」

「p-pっていいます！よろしくね。」

「言わなくてもいいだろ。牛沢だ。」

この部屋にいるのはこの四人らしく、なかなか個性的なメンバーだった。

マスクで茶色なのがレトルトさん。
黒髪でメガネをかけているのがp-pさん。

話し始めて、よそよそしいのかと思ったらそうでもない。
案外話しやすく、話が弾む。

「他の部屋の方に挨拶ってした方がいいかな？」

隣に座るレトルトさんに聞くと、首を傾げんーと唸った。

「柳ちゃん、他にも出るもんな。いってきてみたら？」

流石、大人。快く返して下さりレトルトさんにお礼を言って部屋を出た。

控室が数か所あって、違う時間帯にご一緒するMSSPさんの部屋のところまで来た。

今はニット帽を被っていないが、心配になり身なりを少し整える。

ｺﾝｺﾝ

控えめにノックをして扉を開ける。
中には四人のメンバーがいて、見たことのあるとおりであった。

「えと、今日ご一緒させて頂く柳です。よろしくお願いします。」

震える声を出し、自己紹介をする。
すると、椅子から立ち上がる音がしてこちらへと歩み寄る靴の音がする。

「よろしく！KIKKUN-MK-Ⅱです！きっくんって呼んでいいからね！」

そう言って目をキラキラ輝かせる女性にも見えない方がいた。
きっくんさん。もまた、背が高く見上げねばならない。

「おい、きっくん早口過ぎて理解できねぇ。」
「絶対引いてるでしょ柳ちゃん。」

きっくんさんのことを笑いながら罵っている二人組は多分あろまほっとさんとFB777さんだろう。

「え、あの。大丈夫、です。ハイ。」

なんだか恥ずかしくなり、軽く会釈だけして部屋を出た。

少し急ぎ足で、自分の控室へ戻った。