実.況してみた【実.況者】 (ページ7)

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実況7 ページ7

「…はじめまして、こんばんは。おはようございます、こんにちは。

柳と申します。今日もスプラトゥーンやっていこうと思います。」

いつも通りwiiUの電源を入れ、スプラトゥーンを起動させた。
自分のキャラクターを動かしステージを塗り進めていく。

「あ、やられた。」

始めたばかりで不慣れな操作も花粉のせいで目が潤んで見えず何度か倒されてしまう。
視聴してくれている人に話しかけるように喋りながら今回はやってみた。

「今回めっちゃ死んじゃいますね。

全然塗れてないし、けほっけほっ。
ずびばぜん。」

しかし、喋りすぎると咳が出てしまい謝ると鼻水が止まらずプレイできない。
早く、録り終わろう。他のも録らなくてはならない事を忘れずスプラトゥーンを終わらせる。

「えっと、体調が優れてないのでちょっと早めに終わらせます。すみません、けほっ。

次も早めに投稿します、ありがとうございました。」

録画ボタンを押し、切った。ふぅ、と一息つき冷蔵庫へ水を取りに向かった。
すると、デスクに置いてあるスマホが震えL*NEがきた。

*

side.杉島

「お疲れ様でしたー。お先です。」

休憩室から出て家路へつく。
俺よりも数分早くカフェから出ていったAさんからL*NEが来るのを待っていた。

あの性格だから、きっと早めに確認したがるだろうし。

電車を利用し、二駅先のところで降りる。気分転換にこっちに引っ越してきて適当にやること探してある人と仲良くなった。

数年くらい前に実況を始めた柳ってやつだった。
プレイは上手いくせに、話があんまり盛り上がらず、最初はアンチが湧いてたのを俺は知ってる。

まぁ、そんなことどうでもいいが。

一人でブツブツ文句を考えている間に持っている携帯が震えた。

届いたメッセージは確認せず、電車からそそくさと降り、家へ向かった。

AAグループから追加しました。今話しても大丈夫かな?

杉島かまいませんよー。よろしくっす

簡潔に返し、家のソファに深々と座った。
次の更新はまだかと待ち遠しいのも、テレビをつけビールを飲みやり過ごした。

まだ夜ではないのにこんなにグッタリするのは良くないが、仕方ない。うん、仕方ない。

俺はぼーっとしながらソファの上で眠りについた。

*
杉島くん変態チックになってますがそんなんではありません。すみません…。
一応ネタバレ的にはなりますが杉島くんははい、彼です。