実.況してみた*Afterstory*【実.況者】 (ページ3)

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After*3 Ushizawaaaa ページ3

*このお話は、Afterstoryではありますが、夢主がキヨと出会う前の牛沢とのお話です。

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若気の至り、と言うやつだろうか。

あれは、まだ私のゲーム実況がこんなに盛んではなかった時。

高校卒業してもうだる過ぎて、東京に一人で旅行に行ったことが要因だったかもしれない。

真っ暗な道で、スマホを触りながらしゃがみ込んでいたとき、

「…おい、嬢ちゃんこんなとこでなにしてんの？？」
「あれれー？ちょっと可愛くない？」

二人組の男に絡まれる。

勿論、街灯があるからって決して明るいわけじゃない。

それでも、こんな状況から抜け出せると信じて無視を続ける。

「…ちっ、こいつ無視かまし続けてんぞどうする？」

「ヤッちまわね？ちょっと顔もかわいいだろっと、」

ﾄﾞｽﾘ

鈍い音がして、膝に重たい衝撃が走る。
その反動で私は後ろへ倒れ込みスマホを手放さざるをえなくなった。

ガタイのいい男のほうが私を蹴り、４つの目が私を見下ろす。

あぁ、気持ち悪い。
蹴られたところが汚いし、何より話しかけられたことに吐き気がする。

「…ｯた、何、してくれてんの。」

上半身を起こし、長ったらしい髪を耳にかける。
そして、相手を睨む。

でもそれは逆効果のようで、どんどん距離を縮めてくる。

「…オイガキ、あんま舐めてっとほんとにすっぞ。」

思いっきり、私の顎を掴みむりやり目を合わせるようにさせられる。

「ちょっとぉ、おまわりさーん、あそこでーす！」

「…っは？お、おい、やべにげるぞ！！」
「ちょ、なにいって、ってまて！」

ある一人の男性によって助かった。

掴まれていた感覚もいつの間にかなくなっていたし、風が吹いたからかふわりと香りが鼻腔をくすぐる。

「…だいじょぶ？ってかだいじょばないよね。」

「…あ、りがとうございます…。

あの、なんで？」

逃げていった男二人組の方を指差しながら、嘲笑して男性は喋る。

「ロリコンかってーの。

たまたま通ったところであんな胸糞悪いことされたら誰でも止めるだろうし。」

逆光で、相手の顔は見えないがシルエット的にメガネをかけているのははっきりしていた。

それが、どこかかっこよくて。

まだまだ子供の私に、大人の世界を教えているみたいで。

「あの、助けて頂いたお礼に何かしたいんですけど…いいですか？」

今思えば自分も馬鹿の一員だ。