episode 149 冷めたはずの愛 ページ49
茉里ちゃんの教室で働いて気がついた事。
それは、、、
「ルカ先生って韓国住んでたことあるんですよね!?バンタンとかアイドルと街で出会った事とかないんですか!?」
「推しといつか韓国語で喋ってみたくて勉強始めたんです!」
そんな生徒さんが多い事。
やっぱり日本でも大人気なんだな、、、それはTREASUREも同じように。
同時に思い出してしまう。
封印しなきゃいけない記憶なのに。
決して結ばれてはいけない人だった。
ここに居て、それを痛感して後ろめたい。
ルカ「、、あんな超有名人出会えませんよ。笑 はい!テキスト開いて、、」
もう全部終わったこと。私が望んで、終わらせたこと。
今は遠くから、彼の幸せを願ってる_______、
「乾杯ー!今日もお疲れ〜」
ルカ「あー、、久しぶりにビール飲んだ!笑」
仕事終わりに茉里ちゃんと焼き鳥屋さんに行って、お互いの身の上話を肴に飲み明かした。
最近彼にプロポーズされたらしい茉里ちゃんはとても幸せそうで、私まで嬉しくなった。
「ルカは?、、いい人いないの?」
ルカ「、、私は、、しばらく恋愛はいいかな、」
「一度辛い経験するとなぁ、、、でもきっといい人見つかるよ^^」
ルカ「よしっ!!今夜は飲もー!」
「おっ!いい飲みっぷり!笑」
いい人なんて、、、この先出会えるなんて思ってない。
あんな思いをするくらいなら、ひとりでいた方がマシだ、、、
ほぼ泥酔状態でフラフラしながら帰る。
ルカ「、、、あれ、、誰?、」
歪む視界の先には背の高いモデルさんみたいな人が立っていて。
ルカ「そこ、、、私の部屋なんだけどぉ、、っえ?、」
嘘だ、、、そんなはずない。
きっと夢だ、、、これは、
なのに何故、、、こんなリアルに彼の香りがするの?
「、っルカ!!」
苦しいほどの力で私を抱き寄せた温もりは本物だった。
ルカ「、、、テヒョンっ、なんで、、?、、」
「、、迎えに来たんだ、、一緒に帰ろ、、、それに俺っ、、、」
大きな瞳の奥には私だけが写ったまま、潤んでいく。
「ルカが居ないと、、、生きていけないっ、、、」
鼓動はうるさくなるばかりで、芯が熱くなる。
冷ましたはずの愛は、また熱を取り戻して溢れていく。
そんな目で見つめないでよテヒョン、、、じゃなきゃ私。
また愛を、求めてしまう。
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作者名:Apple | 作成日時:2022年11月8日 23時