episode 148 恋の終止符を ページ48
久しぶりに帰った日本の街並みは見ない間にネオンの数が増えていて。
懐かしいような、、、でも全部モノクロに見えるのは私の心の色そのものだからだ。
「、、、埃っぽい、」
取り敢えずこの大量の荷物をどこかに預けて、しばらくはホテルで生活しよう。
新しい仕事も探さなきゃ。
実家の両親に甘えるわけにはいかないし、、、
「808号室ですね。こちらルームキーになります。」
ネットで調べた格安ホテルに飛び込んで、何とか落ち着いた。
立ち止まってる暇はない。
自分で選んだんだから＿＿＿＿＿＿＿＿＿、
「バイトの面接？あぁ、さっき決まっちゃってねー、悪いけど」
ルカ「、、、そうですか、、すいません。失礼します」
これで何箇所目？
うーん、、、アルバイト募集って貼ってある割になかなか厳しいなぁ、、
「、、ねぇ、、、もしかして、、ルカ？」
求人情報誌を睨みながら歩いてると、誰かに声を掛けられた。
ルカ「、、はい？、」
「やっぱりルカだ！！、、立花茉里よ！同じ職場だった、、、ちょっと忘れたの？笑」
ルカ「、、ぁー！！、茉里ちゃん！、、ここで何してるの？」
立花茉里。同い年で職場で一番仲良くしてくれた元同僚。
「それは私の台詞なんだけど！！急に韓国行っちゃってさー！ヨンジェ君とはまだ付き合ってるの？＾＾」
ルカ「、、別れたよ、」
「、、そうだったんだ、、ねぇルカ！暇ならこれからうちの職場遊びにおいでよ＾＾ 積もる話もあるしさ！」
私の腕を急に引っ張って駅に程近いビルに案内した茉里ちゃん。
ルカ「、、韓国語教室？」
「そう！まだ出来たてなんだけど、結構生徒数が多くて講師が足りないの、、まだ決まってないならここで働かない？ネイティブに話せる講師が欲しかったの！！」
ルカ「私でいいの？、」
「ルカがいいの！」
茉里ちゃんからの熱烈オファーでここで働くことが決まった。
私としてもすごく有難い話だったし、これといってスキルもない私の取り柄って韓国語が話せることくらいだったし。
心が折れそうになってたけど、嬉しい再会にたくさん救われた。
ありがとう、茉里ちゃん＿＿＿＿＿＿、
職場近くに部屋も借りて、少しずつただの日常を取り戻しつつあった私は。
このまま静かに、過去の恋にちゃんと終止符を打てると思っていた＿＿＿＿＿、
episode 149 冷めたはずの愛→←episode 147 伝えたい言葉
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 488人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Apple | 作成日時：2022年11月8日 23時
