episode 147 伝えたい言葉 ページ47
※ﾃﾋｮﾝside
会議室中に響いたミンジョンの声に、意識がはっきりと醒めたような感覚だった。
スタッフに掴まれた腕を振り払って、俺の前で立ち止まったミンジョンは、深く溜め息をついて。
ﾐﾝｼﾞｮﾝ「、、そんな情けない顔して、、、本当にバカねテヒョナっ、、、そんなんだから彼女にも愛想尽かされたんじゃない？、」
ｿｸｼﾞﾝ「おいっ、、、そんな言い方、、」
ﾃﾋｮﾝ「、っ、、俺だって！、、、ルカに会いたいっ、、、でも、、怖いんだよ、、、もうルカは、、俺のことなんか、、」
ﾕﾝｷﾞ「、、、はぁ、、テヒョナ、、、そんなんでリリース準備なんか出来る状態じゃないだろ、、はっきり言って迷惑だ、、」
ﾅﾑｼﾞｭﾝ「ちょっとっ、、ユンギヒョンまで、、、」
ﾕﾝｷﾞ「会いに行けよ、、、ルカに、、このまま引き下がって後悔してもいいのか？、、、ルカを迎えに行けるのはお前しかいないだろ？、ほらこれ・・・」
そう言って俺に向かって何かを投げたユンギヒョン。
これ、、、、ルカの誕生日に渡すはずだったダイヤのピアス。
あの日はルカが突然いなくなったショックでどこかに失くしてしまったのかと思っていた。
ｿｸｼﾞﾝ「テヒョナ、、、行ってこいよ！、、、俺たち待ってるから、、」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「、、ヒョン、、ルカがどこにいるか、、きっとシンヒヌナなら知ってるはずだよ、、二人が帰ってくるの、、待ってるからね」
俺の背中を優しくさするホビヒョンと皆の温かい言葉に涙が出そうになる。
「、、、ここで私の出番ってわけね。」
ﾃﾋｮﾝ「、、、シンヒヌナ！」
「ちょっと、、、ルカさんに会うって言うのにそんばダサい格好で行くわけじゃないでしょうね？笑」
ﾃﾋｮﾝ「、、酷いなぁ、、ダサいなんてさ、、笑」
目尻からまた込み上げそうな水滴を何とか堪えた俺は、宿舎に急いで飛び切りめかし込んだ。
ルカ、、、今行くからね、、、
決意が固まれば、もう何も怖くなくなっていた。
足取りは驚くほど軽い。
例え嫌われても。顔を背けられても。
あの柔らかい頬に触れて、何度も愛してるを伝えるから。
ｼﾝﾋ「ここがルカさんの日本の住所よ、、本当に、、貴方達は世話が焼けるんだから、、、」
ﾃﾋｮﾝ「ありがとう、ヌナ、、、行ってくる、」
大切な恋人を取り戻すために＿＿＿＿、
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作者名：Apple | 作成日時：2022年11月8日 23時
