episode 111 美しい笑顔の裏 ページ11
※ジフンside
BTS先輩の楽屋を出て、ただ無言で自分達の楽屋に帰る。
V先輩に掴まれた衣装の胸元を直すと、メンバー全員の視線が俺に向けられて。
ジェヒョク「ヒョン、、、大丈夫?、」
ジフン「うん、、、」
マシホ「、さっきの何なんですか?、V先輩と何が、、、」
皆には隠すつもりはなかったけど、こうなった以上ちゃんと今話そうと決めた。
ヌナがV先輩と付き合ってたこと。
ヌナと先輩が別れてしまった経緯。
そんなヌナを俺はずっと好きで、、、恋人同士になれたこと。
そしていまだにヌナに想いを寄せているV先輩は。
俺のことが許せなくて仕方ないんだってことを。
ジュンギュ「、、そっか、、、会見で言ってた人ってヌナの事だったんだ、」
ハルト「ヌナがV先輩と付き合ってたなんて、、、」
ジフン「心配かけて本当にごめん、、俺は大丈夫だから、それにもうヌナとV先輩は関係ないし、、」
アサヒ「でもさっきのV先輩、、マジで怖かったですね、、」
ヒョンソク「皆!!、、イレギュラーなことがあって動揺してしまったけど、もうすぐ本番だし集中しよう!、、ジフナ、、、事情はわかったよ。俺たちはお前とヌナの幸せを願ってるから^^ 堂々とすればいいんだよ、」
メンバーの温かい言葉に安心して、強張っていた体が今更震え出した。
V先輩の狂気にも似た視線に、ヌナへの執着心を肌で感じたけど。
、、、俺だって譲れない。
今日のステージ、必ず成功させるんだ。
トゥメのためにも失敗は許されないし、何よりヌナにカッコいい所を見て欲しい・・・
MC「TREASUREの皆さんでしたー!」
TREASURE「ありがとうございましたー!!」
ステージを無事終えた俺たちの側にはBTS先輩が準備を始めていた。
さっき楽屋で見た時と表情は変わっていて、近寄りがたいオーラを漂わせている。
通り過ぎる直前。
俺を引き留めたV先輩は、落ち着きながら話しかけてきた。
テヒョン「さっきはごめん、、ステージ良かったよ^^」
不気味くらい綺麗な顔で俺に笑顔を向ける先輩の目は、笑ってはいなかった。
テヒョン「、、ルカは渡さない、、だから覚悟しておいて、」
そう耳元で囁いた先輩はステージまで駆けていく。
V先輩の挑発的な言葉とBTS先輩たちのパフォーマンスに圧倒された俺は。
さっきまで抱いていた自信をなくしてしまいそうになっていた・・・
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作者名:Apple | 作成日時:2022年11月8日 23時