彼女は傷つかない２［BTS］ (ページ36)

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episode 86 受け入れた唇ページ36

「、、っ、、ジフニ、、私っ、、」

ジフンの手が私の頬に触れると、雨か涙かわからない雫が伝っていく。

ｼﾞﾌﾝ「、、本当は黙ってようって思ったんだ、ヌナにはV先輩がいる、、、だからダメだって、ヌナの幸せを一番に考えなきゃって、、、だけどもう我慢出来ないよ、、」

さっきまでの可愛いジフンの表情とはまるで違って見える。

そう思いながら、近づくジフンの唇を受け入れていた。

ｼﾞﾌﾝ「こんなに傷ついてるヌナ、、もう見たくないよ、俺ならもっとヌナの事大切にするのに・・・」

テヒョンとミンジョンさんの事でずっと不安で疑心暗鬼になって苦しかった心が。

ジフンの言葉でゆっくり溶けてくのがわかる。

だけど、、、

頭の中のどこかでまだ性懲りもなくテヒョンを信じようとする自分が気持ちにブレーキをかけている。

もう、全部捨ててしまいたい。

こんな気持ちになるなら最初から好きになるんじゃなかった。

もう身動きが出来なくなるくらい、心の中はぐちゃぐちゃだった。

悲しい思いさせないって、、ミンジョンさんとは会わないって約束したのに、、

、、、二度目はないって言ったよね？

ルカ「、、ジフニ、、っ、もう、、、疲れたよ、」

こうしてジフンの優しさにつけ込んで、私も大概な女だと思う。

でも今は、一人でいたくない。ジフンに側にいて欲しかった。

今度は私からジフンをぎゅっと抱き寄せてキスをすると、何かが切れたようにおたがいの唇を奪い合う。

もう、このままじゃ帰れない。

ｼﾞﾌﾝ「、、ヌナ、、服、濡れちゃったね。」

ルカ「、、暖かいとこ、行こ？、、」

このやり取りの意味をちゃんと理解してる私たちは、近くのホテルで雨宿りをすることにした。

部屋に入ると、ずぶ濡れの服のまま背後から抱きしめて離そうとしないジフンは少し震えていた。

ｼﾞﾌﾝ「、、ごめん、その、、こういうの慣れてなくて、、」

今更恥ずかしそうにするジフンにまたキスをすると、強い力で押し倒された。

ｼﾞﾌﾝ「、、ヌナ、愛してるよ、、俺が側にいるから、」

さっきまで冷たかった体はどんどん熱を帯びて、滴り落ちる水滴は汗に変わっていく。

ルカ「っジフニ、、あっ、、ん、、」

ジフンの肌を感じてる間、いつの間にかテヒョンの事を忘れられた。

冷たい雨は一向に止む気配はなくて、どんどん激しくなるばかり。