彼女は傷つかない２［BTS］ (ページ24)

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episode 74 彼との時間はページ24

触れた唇からは微かにテヒョンが食べたバニラアイスの香り。

その匂いとテヒョンの感触を食むようにキスをした。

いきなりキスなんて自分からした事なかったからテヒョンに変に思われたかなって急に意識が冷静になって唇を離した。

自分から仕掛けておいて、恥ずかしくなってテヒョンの顔が見れない。

ﾃﾋｮﾝ「、、なんでやめちゃうの？、」

そう言ったテヒョンは激しいキスを返してくる。

舌が絡まるほどの熱いキスに、息が苦しくなる。

でもその苦しさが嬉しくて、もっと欲しくなる。

ルカ「テヒョン、、、好き、、」

ﾃﾋｮﾝ「、俺もだよ、、ルカ、、」

ぎゅっとテヒョンの体を抱きしめると、愛しさが溢れてくる。

今の時を、誰にも邪魔されたくないって強く想った・・・

ﾃﾋｮﾝ「ルカ、着いたよ＾＾」

目の前に広がる美しい湖畔。

その周辺には商業施設や高級そうなホテルが立ち並んでいた。

ルカ「うわ、、すごいいい眺め！、テヒョン連れてきてくれてありがとう＾＾」

ﾃﾋｮﾝ「喜んでくれて良かった＾＾ホテルに荷物置いたら色々周ろっか、」

ホテルのロビーに入ると、パリッとしたスーツを纏った男性が近づいてくる。

「お久しぶりです。ご予約ありがとうございました＾＾お部屋にご案内します、」

どうやら支配人らしいこの男性。

久しぶりってことは初めてくる所じゃないんだ、、

こんな高そうな所。そうだよね。

テヒョンは芸能人なんだもんね、って今更納得したりして。

案内されたのは最上階の一番広い部屋。

夜になったら水上花火が上がるんだとか。

何もかもが初めてで豪華過ぎて。

キングサイズのベッドに寝そべるテヒョンみたいには寛げないけど、綺麗な景色に感動していた。

ﾃﾋｮﾝ「ねぇルカ！あれ乗ろうよ！」

ルカ「ボート？私乗ったことないけど、、ちゃんと乗れるかな、」

ﾃﾋｮﾝ「俺がちゃんと漕ぐから任せて＾＾」

初めて二人で乗ったボートにドキドキしながら、上機嫌で鼻歌を歌ってるテヒョンが可愛くて思わずスマホをカメラモードに切り替えた。

ﾃﾋｮﾝ「あ、ずるい！俺もルカの写真撮りたいのにー笑、」

ルカ「ふふふ、ダメー笑、あ！テヒョン！ちゃんと前見て漕いでよー！」

ﾃﾋｮﾝ「危なっ！落ちるとこだったぁ、、笑」

くだらない事も可笑しくて、久しぶりに心の底から笑えたかもしれない。