彼女は傷つかない２［BTS］ (ページ19)

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episode 69 ねえ言ってよページ19

ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「ルカ、、どうしたの？、」

テヒョンの部屋のドアノブを握りしめる私の顔を見てたじろいでるジョングク。

ルカ「、、ちょっとテヒョンと話したいの。邪魔しないでくれる？、」

ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「あっ、、うん、、」

ルカ「ごめんね、、」

八つ当たりだったよね・・・

少し落ち込んだような顔をしたジョングクの背中を撫でて、テヒョンの部屋にノックもせずに入った。

ベッドで寝ないでソファで眠ったままのテヒョンからは、まだほんのりアルコールの匂いが残ってる。

呑気に寝てるテヒョンを見て、イライラしてしまう。

私はこんなに悩んで。たった一つの言葉で一喜一憂してるっていうのに。

ルカ「テヒョン、、起きて、」

ﾃﾋｮﾝ「、、んっ、、あ、、ルカっ、」

私を見るなり、寝ぼけてた目が一気に覚めたようだ。

ﾃﾋｮﾝ「朝帰りしてきたの？、帰ったら部屋に居ないから心配したんだから、、」

テヒョンはそう言って、私の体に顔を擦り寄せた。

テヒョンの温もりを感じると昨日の出来事が帳消しになりそうなくらい嬉しくなってしまう。

でもそれじゃだめだ。

ルカ「、、テヒョン、パク・ミンジョンさん、、知ってるよね？、」

私がその名前を口にすると、ビクっと体を起こして驚いた顔をするテヒョン。

ﾃﾋｮﾝ「、、なんで、、」

テヒョンって本当に嘘つけない人なんだね。

私は淡々と続けた。

ルカ「、、昨日仕事の帰りに私に会いにきたの。、、元カノなんだってね？、でも彼女まだテヒョンが好きなんだね。、、っ私なんて相手にされないって、、テヒョンは必ず戻ってくるって、、、最近帰りが遅いのも彼女のところに行ってたからなんでしょ？、」

ﾃﾋｮﾝ「ルカっ、、違う、、違うんだ！、あいつとはもう終わってるし俺が大切なのはルカだから、、」

ルカ「じゃあなんで男友達と会ってたなんて嘘ついたの？やましいことがないならそう言えばいいのに・・・それとも私に言えないような関係なの？、」

テヒョンを責め立てるほど、涙が頬を伝って落ちる。

ねぇ、もっと反論してよ。

ごめん。全部あの女の妄言だから気にするなって。

なのに唇を噛んだまま黙ったままのテヒョンに余計どうしたらいいのかわからなくなった。

ﾃﾋｮﾝ「、、ごめん、」

謝ったまま視線を逸らすテヒョンがすごく遠かった。

私は何も言わずに、テヒョンの部屋を飛び出した。