彼女は傷つかない ［BTS］

episode 31 嫌な遭遇 ページ31

結局ほぼ私の買い物で終わってしまった。


しかもお会計は全部皆さんが出してくれて。


「俺たちからの先行投資だと思ってさ、ちゃんと受け取ってよ」ってナムジュンさんとジンさん。


先行投資って、、これから何を要求されても私は何も言えないって事か。



「お腹すいたー！何か食べましょうよー」

ジョングクさんの提案でサムギョプサルのお店に行く事に。


勿論、私たちは奥の個室に通された、


ルカ「、、あっ、、！」


ﾕﾝｷﾞ「、どうした？」

思わず顔を背ける私にユンギさんが肩を抱いて部屋に入る。




色んな感情がフラッシュバックする。



どうしてこんな所にいるわけ？
　




ヨンジェ・・・

しかもソユルとは違う女と一緒だった。

幸せそうに寄り添いあって。

私があんたの為にどれだけ辛い思いをしたと思ってるの？


あんたに幸せになる権利なんて、、、




様子がおかしい私に気づいて、

ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「どうしたの？、気分悪い？」

ｼﾞﾝ「お肉食べたい気分じゃなかったかな？、」

ｼﾞﾐﾝ「ジンヒョンは黙っててください。笑」



ルカ「、、なんでもありません。元彼が、、ここに来てました、女の人と一緒で、」



ﾃﾋｮﾝ「・・・」

ﾎｿｸ「マジ？、なんでもなくないだろ？引き摺り出すか？」

ﾕﾝｷﾞ「一発殴りたいな、、」

ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「、大丈夫？」



ルカ「もういいんです。関わりたくないし。ただ、、悔しくて。あんなに幸せそうに私の前で笑った事なんてなかったから・・・」




あ。私ったらついペラペラと。



ﾕﾝｷﾞ「お前は俺たちの側に居ればいいんだよ。」




あんなに悪魔みたいだった人たちが、一瞬天使に見えてしまった。



とんだ重症だな、私。




たくさんのサムギョプサルを平らげた後、もうヨンジェの姿はなかった。



ユンギさんの言う通り、一発殴ってやってもよかったかなぁ、なんて。





帰りの車内で隣になったジミンさんが黙ったままずっと手を握ってた。


ほんの少し震える手をそっと握り返すと指が絡まって握る力が強くなる。



慰めてくれてるの？、、いや、そんなはずない。




私はこの人達にとって、ただの便利道具なんだから・・・




家に到着してからすぐ洋服をクローゼットに仕舞うと、誰かが部屋をノックした。



「迎えに来た、」ってジミンさん。


ルカ「別に逃げませんよ、今更」


ｼﾞﾐﾝ「早く行こ、、ずっと我慢してたんだから・・・」

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