episode 200 Words of encouragement ページ50
ﾕﾝｷﾞ「カスミその髪、、、切ったのか」
黒い目をキョロキョロさせて私の髪に触れるユンギ、
カスミ「うん＾＾、久しぶりに短くしたの。どーかな？」
気づかなかったけど、ユンギの後ろに立ってるスタッフさんがニヤニヤこっちを見てた。笑
少し照れた顔で目を細めながら小さな歯を見せて、耳元で囁く。
ﾕﾝｷﾞ「可愛いよ、帰ったらゆっくり見せて、、、」
ユンギの低くて色っぽい声に、彼が通り過ぎてもなおドキドキした。
もうほんとに心臓に悪い、、、ずるいなぁ、ユンギは。
よし！スタイルチェンジも出来たし、心機一転頑張ろう！
「あ、、、あのっ！、、、」
会社を出たところで女性に声をかけられた、
カスミ「えっと、、、あっ！、、、ジェギョンさん、、、？」
あの事件以来会ってなかったサラさんと同じグループの末っ子ジェギョンさんだ。
ｼﾞｪｷﾞｮﾝ「カヒさんごめんなさい！！オンニ達を止められなくて、、、同じメンバーとしてずっと謝りたかったんです、、、っ私はあんな酷い事してるオンニ達が嫌いでしたっ、、、だって、、、私はカヒさんに憧れてるから、、、カヒさんの作る曲が好きだから、、なのに、、、っごめんなさい、」
私の顔を見るなり、頭を下げた彼女の声は震えていた、
共演した時も喋った事はなかったけれど、彼女の声が私も好きだった。
カスミ「ジェギョンさん、、、顔を上げてください。確かにサラさん達からされた事は許さないけどもういいんです、、、だから気にしないで＾＾」
ｼﾞｪｷﾞｮﾝ「、、、オンニっ、」
カスミ「もー泣かないの！メイク取れちゃう。笑 今はどうしてるの？」
ｼﾞｪｷﾞｮﾝ「グループは解散になってサラオンニ達は辞めました、、、私はまた違う事務所で練習生になりました。また一からアイドルを目指します、」
彼女の真っ直ぐな瞳はとても綺麗で希望に満ちていた。
韓国にやってきたばかりの私も、あんな目をしてたのかな、、、
カスミ「応援してるよ、、、」
泣いてるジェギョンさんを抱きしめる。
ｼﾞｪｷﾞｮﾝ「もっとこうして話したかったです、、、カヒオンニ、」
カスミ「これからも話せるよ＾＾ あ、私の本名カスミって言うの、良かったらそう呼んで＾＾」
泣き止んでやっと笑った彼女を見送って深呼吸をする。
こんな所まで来てくれて勇気がいっただろうに。
彼女を励ましそうとした言葉は。私自身にもかけた言葉だったのかもしれない＿＿＿、
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作者名：Apple | 作成日時：2022年4月22日 0時
