episode 193 Beyond your thoughts ページ43
あれから数日後、無事に退院することが出来た。
今思えば韓国に来て数年、なかなか傷だらけだなぁなんて、他人事のように思い返していた。
ﾊﾝｷﾞｮﾙ「退院おめでとうカスミ＾＾ とりあえず家まで送っていくよ、ホテルに置いてた荷物は勝手にまとめて持ってきたから」
カスミ「オッパ、本当に何から何までありがとう＾＾ 帰る前に会社に寄ってってもいい？パン社長に会いたいの。沢山心配かけちゃったから、、、」
ﾊﾝｷﾞｮﾙ「そうだな、忙しくされててお見舞いに行けないのをぼやいてたからな。笑 元気な顔見せてあげないとな＾＾」
先生にも挨拶を済ませて病院を出る。
スマホを開くと、ジョングク達から沢山メッセージが届いていた。
ユンギからは、今夜の夕食は俺が用意するからって、
思わずニヤけてると、「ユンギさんからか？笑」ってオッパが言う。
カスミ「さぁ、、、誰でしょう？笑」
冗談をいいながら過ごしていると、会社に到着した。
ふと何か思い出したようにトランクを開けたオッパが大きなケースみたいなものを渡してきた、
カスミ「これ、、、どうしたの！？」
某有名メーカーの新品のギターだった。
ﾊﾝｷﾞｮﾙ「事故の時に使ってたギターはもう壊れてたから、、、良かったら使ってくれないか？俺からの退院祝いだと思って、」
受け取るのを躊躇したけれど、オッパの思いにノーと言えなかった。
カスミ「ありがとう＾＾ 大切に使うね！」
会社に入るなり、BTSのマネージャーさんが私に気づいて駆け寄ってくれる。
ﾏﾈｰｼﾞｬｰ「カスミ！ あの時は心臓が止まると思ったよ、、、無事に退院できて良かったな＾＾」
カスミ「ご心配かけてごめんなさい、、、もうこの通りですので安心して下さい＾＾」
社長室について扉を開けようとした時＿＿＿＿＿、
ﾊﾟﾝPD「カスミ！！！」
私より先に扉を開けて思いっきり抱きしめてきたパン社長。
カスミ「社長、、、ただいま帰りました、、、」
ﾊﾟﾝPD「ああ、、、おかえり！、さぁ掛けなさい、」
オッパと並んでソファに座ると、ホッとした顔で涙ぐむパン社長。
カスミ「色々と会社にもご迷惑をかけてしまって申し訳ありませんでした、」
ﾊﾟﾝPD「何言ってるんだ！今回の事は君に非はない、これから復帰までまた頑張ればいい＾＾」
パン社長の優しい笑顔に胸が痛む、
実はパン社長に会いたい理由は別にあったから。
カスミ「パン社長、、、私、歌手を辞めます、」
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作者名：Apple | 作成日時：2022年4月22日 0時
