episode 172 My anger ページ22
悪口ね、、、この前ほんの一瞬だけよぎったサラさんへの違和感、
でも証拠もないし、ジヨンさんが聞いてる事も噂に過ぎない。
さっき睨んだ顔を見て、嫌われてることはよくわかったけれど。
カスミ「ご心配ありがとうございます＾＾ でも私は大丈夫です、気にしてませんし、ファンの皆がいてくれるだけで嬉しいので」
少し困ったような顔で笑うジヨンさんが私の頭を撫でる、
ｼﾞﾖﾝ「聞いてたとおり、カヒは強い人だね。でも何かあったら俺を頼って＾＾」
スタッフさんに促されてその場を後にしたジヨンさん、カッコいいなぁ、、、
頼れる先輩がいてくれるのは心強いし、ありがたい。
楽屋に戻る前に、ずっとユンギの姿を探していた。
一言だけでも話したくて、同じ空間にいるはずなのに遠い、、、
後でBTSの楽屋に行ってみようかな、
楽屋に戻ると、入り口に誰か立ってる、、、
サラさん？
カスミ「、、、お疲れ様です。何かご用でしょうか？」
腕を組んでるサラさんは、笑ってるけれど目は笑ってなかった。
ｻﾗ「オンニ、、、少しお邪魔しますね？」
私の楽屋に入ってきて、メイク道具やアクセサリーが並んでるテーブルを見渡してる、
何かに気づいたように一点だけを見つめて、
ｻﾗ「このピアスってユンギオッパとお揃いなんですよね？あ、いいですよ隠さなくて。二人が付き合ってる事私知ってるから、」
衣装用のピアスをするために外してたお揃いのピアス、
それを掴むと、いきなり私に投げつけてきた。
カスミ「、っ！ ちょっと！何する、、」
ｻﾗ「私はあんたが大っ嫌い！！いきなり出てきてBTSのおかげでデビューできてすぐ一位取って！ユンギオッパからも愛されて、守ってもらえて！なんの苦労もしてないくせに！」
サラさんの怖い顔を見て、何も言えない私。
ｻﾗ「この前だってオッパの曲なら一位だって思ってたのに、、、正直期待外れだったわ、ユンギオッパの曲なんて大した事ないじゃない、」
カスミ「、、、ふざけないで。ユンギの音楽の才能も愛も、努力も、何も知らないくせに！！」
一瞬だったから自分でも覚えてない。
ただ、気づいたらサラさんの頬を叩いていた。
どうしても許せなかった。ユンギを侮辱するなんて間違ってる。
彼女は私の唯一の逆鱗に触れたんだ。
ｻﾗ「痛ぁ、、、何するのよ！」
ｶﾞﾁｬ、、、、
楽屋の扉が開いて、そこに立っていたのは、呆然と立ち尽くしたBTSメンバーだった＿＿＿＿＿＿
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作者名：Apple | 作成日時：2022年4月22日 0時
