episode 165 Stubborn ページ15
※ﾕﾝｷﾞside
大きな目から微かに涙を滲ませて俺を睨みつけるジョングク、
お前のそんな顔、初めて見たよ、、、
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「あんなにファンに叩かれて、傷ついてるヌナの側にユンギヒョンよりも俺が先に駆けつけたのに、、、ヌナは心の底から喜んでくれなかった！、っ、、、他の誰でもない、ユンギヒョンが大事だからすぐに誤解だって、、、なんの関係もないって言ってたじゃん、、、ユンギヒョンはあんなにヌナから愛されてるのに、なんでそんなひねくれてるんだよっ、、、」
大粒の涙を真珠みたいにポロポロこぼしながら俯くジョングク、
俺って、本当にバカだな、、、大切な弟まで泣かせてしまうなんて。
ﾕﾝｷﾞ「、、、ごめんなジョングク。お前本当にカスミの事大事に思ってるんだな、、、」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「違うよヒョン、、、俺はユンギヒョンもヌナも大事だから、二人には笑っててほしいんだよっ、、、つまらない意地を張るのもやめて素直になりなよ、、、」
練習生時代は子供で俺がいてやらなきゃって思ってたジョングクが俺のために怒ってくれる大人になる、、、
俺たちのマンネはいつの間に頼もしくなってたんだろう。
ﾕﾝｷﾞ「ありがとうジョングク、、、でも少し冷静になれる時間が欲しいんだ。変に嫉妬してしまうのはすぐにはどうもできないし、、、これから海外のコンサートも控えてるし色々、気持ちが落ち着いてからカスミに謝ろうと思う、」
Valentineのレコーディングやコンサートのリハも始まるし、カスミも忙しい。
それからでもゆっくり絡まった糸を解いていけば良い。
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「、、、作曲は天才なのに、ヌナに対しては不器用なんだね。＾＾」
ここしばらくジョングクとは距離を感じてたけど、久しぶりに自然に笑ってるジョングクをみた気がした。
ﾕﾝｷﾞ「、、、うるさいな。笑」
作業室から早めに退勤して、マンションの玄関前で立ち止まった。
カスミ帰ってるかな、、、昨日は帰ってきてなくてどこに泊まったのかも知らない、メッセージも来なかった。
少し緊張しながらマンションに入ると、カスミの気配はない。
急いでリビングの灯りをつけると、メモ用紙が置いてあった。
俺が書く癖字と正反対の綺麗に並んだハングル文字、
《少しの間かなり忙しくなるから会社近くのホテルに泊まります。ユンギもリハ頑張ってね！二人で乗り越えよう！愛してます》
もらったメモは大切に引き出しにしまった＿＿＿
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作者名：Apple | 作成日時：2022年4月22日 0時
