Follow a Dream Ⅳ (ページ16)

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episode 166 Inner passion ページ16

ハンギョルオッパの厚意に甘えさせてもらって、しばらくホテルでの生活を始めることにした。

マンションに数日分の着替えを取りに帰った時、こっそりユンギの愛用してる香水を持ってきてしまった、、、

それだけでユンギが近くにいてくれてるような気がするから。

勝手に持ち出してごめんね、ユンギ。

ユンギと早く仲直りしたいけれど、今は仕事に集中してファンの皆に良い姿を見せたい。

それに、、、ユンギの隣にふさわしい人になりたいから。

ユンギはValentineさんの楽曲提供をすることになったらしい。

BTSもライブのリハに大忙し。

私もアルバムのレコーディングで毎日作業室で缶詰め状態。

すっかり腰近くまで伸びた髪をひっつめて気合いを入れ直すとスマホが鳴った。

メッセージ：ヒョジン

カヒヌナ、いつも迷惑かけてごめんなさい。
今度ちゃんと話したい事があります。
会ってくれませんか？

ヒョジンさんからのメッセージにすぐ返信した。

《ごめんなさい、忙しいのでお会いすることは出来ません。お会いしない方がややこしくないと思いますし、この度の事ももう気に病む事はありません》

送信！

いやぁ、よく言った、私。胸の引っかかったものがなくなった感覚だ。

もう正直関わりたくない。邪魔しないで、お願い、、、

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿、

しばらく経って、遂に初のアルバムのリリース！

初の試みで、私の作詞作曲でゲストボーカルにジョングクとテヒョンが参加してくれた。

【breaking dawn feat. jungkook ＋Taehyung】

レコーディング中の二人のハーモニーに涙が出るほど感動して。

改めて二人のボーカリストとしての凄さを実感したし、かなりの反響があったみたいで嬉しいなぁ、、、

今回もカムバックもValentineさんと同じタイミングで音楽番組の出演になってしまったけれど、別に関係ない。

BTSの皆もライブのために韓国から出国したばかりだけど、皆からの応援メッセージに心が温かくなる。

自分らしくやればいい、、、いつだったかユンギが言ってくれた言葉が私を励ましてくれる。

控え室で順番を待ってるとValentineさんが入ってきたから挨拶をする。

ユンギが提供したヒップホップの要素が散りばめられた曲に合わせたストリートっぽい衣装のサラさんが私の目の前で立ち止まった。

カスミ「、、、何か？」

ｻﾗ「良いこと教えてあげます。、、、私とユンギオッパ、付き合ってたんですよ？＾＾」