Follow a Dream III (ページ21)

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episode 121 Re-recording ページ21

朝からレコーディングのためにスタジオに向かう。
わざわざマネージャーさんが迎えに来てくれた。

ﾏﾈｰｼﾞｬｰ「くれぐれもパパラッチには気をつける事！まあ二人とも心得てくれてると思うからそんなに心配はしてないけど、、、頼むよ？」

マネージャーさん曰く、きちんと自重できるなら同棲も問題ないらしい。パン社長も了承してくれた。

普通ならアイドル、ましてやBTSに恋愛なんてご法度だろうし、事務所が許可なんてしないよね、、、
キュッと背筋が伸びて気持ちが引き締まる。

運転席で小言を話してるマネージャーさんをよそに，私の手を握ったまま目を閉じてるユンギ。

きっとこれが通常運転なんだろうな。笑

スタジオに到着すると、ナムジュンさんの姿が見えた。

カスミ「ナムジュンさん、おはようございます！この前はありがとう＾＾」

RM「ヌナおはよう！いえいえ＾＾ってヌナ！ナムジュン、でしょ？」

身長が180以上ある彼がぐっとこちらに近づくとすっごい圧を感じた、、、普段はこんな砕けた感じの人なのかな。笑

カスミ「わかった、、、ナムジュン？」

ニコって笑うと、エクボが可愛らしい。

ﾊﾟﾝPD「皆揃ったかな？カスミ、楽しみにしてたよ＾＾よろしく。」

社長が数名のスタッフさんと入ってきた。

カスミ「よろしくお願いします！！」

最初にナムジュンとユンギのラップラインのレコーディングが始まった。

前に一緒に録った時と違う、一切の妥協なんて許さないのが伝わってくる。

二人の空気感に圧倒された。

遂に自分の番、もう緊張なんてどこかに飛んでしまっていた。

ブースに入りヘッドホンをつけて、ユンギからもらったピアスに触れると安心できた、、、

〜♪

切ない歌詞が特徴のミディアムナンバー、

歌ってる最中も、ぎゅっと胸が苦しくなる、

レコーディング中、ガラス越しにパン社長が何か話してるけど、私には聞こえない、

staff「安定感があって綺麗な声ですね、、、表現力も桁違いだ。どうして彼女は最初から歌手を目指さなかったんでしょう？、、、」

ﾊﾟﾝPD「生で聴くと期待以上だな、、、ユンギ、やっぱり私は諦めないよ、必ずこの才能を世に放つ、彼女がなんと言おうとね。」

staff「カスミさん、OKです！！、いやー、聴き惚れました、」

ブースを出ると、お水を持ってきてくれたユンギ。

ﾕﾝｷﾞ「カスミ、お疲れ。すごく良かった」

ユンギの手に触れると，じんわり暖かくてほっとした、