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私に物事教えてくれたのは父親じゃなことは前から知っていて、
その人のことを何一つ忘れていた
……入間さんは銃兎って名前で珍しいのになんで気づかなかったんだろ
あんまり教育もろくに受けさせてもらえなかった中学生までの人生を変えてくれたのはこの人なのに
当時の家はヨコハマにあってとんでもなく荒れていて、
いつもいる部屋の向こうでは怒鳴り声や銃声、そんなのが毎日続いてた
中学3年生だから……8年前ぐらいかな
でもそんなある日いきなり開かないはずのドアが空いて私のことを若い警官が保護したことがあった
手を引いて連れていかれる間目にした血だらけの父親の机、鼻をつくきつい匂いにたまに転がってる肉片に吐き気なんて感じることもなかった
……でも見つからない父親の破片に少し安堵したりもした
その警官はパトカーの横を突っ切り自分の車に乗り込んでさっさと私を連れ去ると彼の部屋らしいところで私に色々教えてくれた
もちろん勉強とか、文化とか流行りとか
反して人の殺め方とか盗み方とか、悪いこともいっぱい教えて貰った
｢銃兎さん｣
｢A｣
そう呼びあってて部屋からは出してもらえないものの大切に大切に保護してもらってた
口の悪い銃兎さんのおかげで私の口もどんどん悪くなっていったし
仕事で疲れてる銃兎さんのためにご飯作って待ってたり
息抜きにゆっくりする時はずっと寄り添ってたり
今思うとまるで付き合ってるカップルみたいで恥ずかしいけどそんな日々が楽しくて次第に感情が生まれて行った
なのに銃兎さんがなかなか帰ってこなかった19のあの日
ずっと寝ずに待ってるといきなりドアが壊された
びっくりして反射神経で銃兎さんに習った通り様子を見るために身を潜めて観察していると入ってきたのは4年前生き別れた父親だった
だから安心して出てきたのが悪かったらしく
錯乱した父親は笑いながら私に持ってた銃を突きつけた
……私の知ってた父親じゃなかった
もうここで見切り、死ぬんだと思ってたけど父親が引き金を引くよりも早く銃声が聞こえて父親派倒れた
後を追ってきた別の団の組長っぽい人がしかめ面でこっちを睨んでて次こそ殺されそうだった
さっきはなかったくせに身体中に響く警報音に銃弾を掻い潜って咄嗟に窓から逃げた、そこからしか記憶がいままで封印されてたらしい
ヨコハマからシンジュクまでの距離は初めて出た世界にしては遠かった
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失格人間。(プロフ) - おおわああああああぁぁぁ最高ですです!!更新頑張って下さい!!!!!! (2019年4月4日 12時) (
レス) id: bb922c1436 (このIDを非表示/違反報告)
ままま(プロフ) - むぎさん» コメントありがとうございます、わああ嬉しいです！！ない脳みそを絞りに絞ってネタ考えます、、今後も何卒あよろしくお願いします (2018年12月3日 12時) (レス) id: 16f3e8df7f (このIDを非表示/違反報告)
むぎ(プロフ) - あの…続編……早く読みたいです…めちゃくちゃ面白かったです！！！まじ独歩最高です！ (2018年12月2日 23時) (レス) id: 3e1d248cd9 (このIDを非表示/違反報告)
ミレナ(プロフ) - まままさん» いえそんな！！楽しませてもらってます！！頑張って下さい！！ (2018年8月27日 19時) (レス) id: 8824a387c8 (このIDを非表示/違反報告)
ままま(プロフ) - ミレナさん» コメントありがとうございます、私の語彙力が酷いもので申し訳ないです、楽しんでいただけたなら幸いです、今後も何卒よろしくお願いします (2018年8月27日 19時) (レス) id: 16f3e8df7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ままま | 作者ホームページ：󾮗
作成日時：2018年6月30日 12時
