元ヤンですがなにか?

助け ページ10

動けない俺を嘲笑うかのように狂った笑みを浮かべながらそいつは近づいてくる



ストーカー｢ねぇ,さっき話してたのはダレ?男でも許サないよ,Aくんは私だけのモノなの,私以外誰モ触っちャイけないの!!｣



泣いていた,両目からボロボロと涙をこぼしていた
だが,目は狂ったままだ
フッと真顔になったと思ったら今度は笑顔を浮かべた
目の笑っていない,とてつもない狂気を含んだ笑み



ストーカー｢だから,Aくんを殺すして私も死ぬことにしたんだ,そうしたらずーっと一緒にイラれる,なんてステキなの!!Aくんは私だけのモノ,Aくんは私ダケのモノ,Aクンは私ダケのもの,Aクンハ私ダケのモノ,Aクンハワタシダケノモノ!!!｣



いつの間にか目の前までそいつは近づいていた
右手に握ったカッターを振り上げる
それがとてもスローモーションに見えた
………あぁ,とうとう死ぬのか俺
前よりは短い………あと大変だったが楽しい人生だった,アッチに逝ったら………茜草に会えるかな



そして,カッター振り下ろされる









.









ことはなかった



どこからともなく飛んできたボールがカッターを飛ばした
そしてそいつはバタリと眠るように倒れた



コナン｢八宵お兄さん大丈夫?!｣



沖矢｢八宵さん,どうしましたか?!｣



彼らだ
彼らが,助けてくれた
関わりたくないと思っていた人に助けられるのは不思議な感覚だが,同時に安心した
彼らなら,大丈夫だと
安心すると同時に緊張が解け,俺はそのまま倒れた



コ.沖｢｢八宵さん／お兄さん!!｣｣

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