殺してみますか ページ22
―――
五条「わざとでしょ」
伊地知「と、仰いますと…」
高専に到着し、解剖室へ入室した。
悠仁の遺体を確認して、私は無力さに苛まれた。
―――ごめんね。
呪術界、こんなんでごめんね、悠仁。
怖かったよね。痛かったよね。
先生はきっと、私以上に精神的外傷を負ったことだろう。
普段は穏やかに話す先生の声。でも、今は。
五条「他の２人が死んでも僕に嫌がらせができて一石二鳥とか思ってんじゃない？」
伊地知「いやしかし派遣が決まった時点では 本当に特級になるとは…」
五条「もう犯人捜しも面倒だ。
上の連中、全員殺してしまおうか？」
――同感。
震える伊地知さんのフォローもせず、私はただその場に立ち竦んでいる。
すると、背後から聞きなれた女性の声が響いた。
家入「珍しく感情的だな。随分とお気に入りだったんだな彼のこと」
五条「僕はいつだって生徒思いのナイスガイさ」
高専医師、家入 硝子さん。
先生の同期で、医師免許を持った聡明な人。
１０年前から、随分お世話になっている方だ。
硝子さんは伊地知さんにフォローを入れ、私を見た。
家入「…っと、Aじゃん。久しぶり。どしたの？」
「硝子さん、お久しぶりです。先生と任務が一緒で」
家入「…五条アンタ、まだAのストーカーしてんの。引くわ」
五条「人聞きが悪いなぁ。指導だよ、指導」
家入「Aも特級になったんでしょ。どっちが弟子かわかんなくなるわ。
で、これが―――宿儺の器か」
硝子さんは悠仁を見て、キュ、とゴム手袋をはめる。
五条「役立てろよ」
家入「役立てるよ。誰に言ってんの」
「……じゃ、私は一旦帰ろうかな」
悠仁が解剖されるところなんて、正直――見れない。
こういうところが私の弱さなのかもしれないけれど、１年生が死ぬという現実を、私自身が一番受け入れられないのかもしれない。
家入「――ん、そうだね。気を付けて帰りな」
伊地知「お送りしますか？」
「いえ、大丈夫です。ありが「ダメ」
―――ん？
３人で先生に注目する。
聞き間違いだろうか、「ダメ」って言った？
.
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佐々(プロフ) - i☆Risさん» 嬉しいコメントありがとうございます！そうなんですー、カッコいい先生に会いたくて…！（笑）アホな先生も好きですけど(^^)また読んでいただければ嬉しいです。 (2021年1月2日 16時) (
レス) id: f2993908b2 (このIDを非表示/違反報告)
i☆Ris(プロフ) - 一気に読んでしまいました！面白いです(゜∇^d)!!五条先生カッコいいしキュンキュンします〜☆彡夢主になりたい〜(笑)楽しみにしてます頑張って下さいね！ (2021年1月2日 7時) (レス) id: aed115f5b0 (このIDを非表示/違反報告)
佐々(プロフ) - ミラさん» コメントありがとうございます！夢なのに現実みを意識してしまいました（ ; ; ）笑 (2020年12月31日 16時) (レス) id: f2993908b2 (このIDを非表示/違反報告)
ミラ(プロフ) - 見ていてキュンキュンする2人ですね！！どちらかと言えば先生に振り回されてる夢主ちゃんですね笑笑 たまには振り回す側も見てみたい気持ちもします(o^^o)更新頑張ってください！ (2020年12月30日 21時) (レス) id: 23e9cd344d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐々 | 作成日時：2020年12月20日 19時
