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何が、ダメ？
先生は私の腕を掴んでいた。
「……先生？」
五条「帰らないで」
家入「子供か。Aの立場にもなれ」
―――先生、まだ少し震えてる？
いつもは一定している先生の呪力。
表情からは全く読み取れなかったけれど、今の先生の呪力はグラグラと揺れているように感じる。
もしかして、もしかすると。
今私、頼られてる？
「分かりました。ここにいます」
考える前に発言していた。
先生はフッと笑い、「ごめん」とだけ呟く。
硝子さんは盛大にため息をつき、伊地知さんは不思議そうな表情。
私は先生の隣に腰を掛けた。
先生の呪力のグラつきが、少し収まったような気がする。
すると何事もなかったかのように、先生は独り言のように話し始めた。
五条「僕はさ、性格悪いんだよね」
伊地知「知ってます」
五条「伊地知あとでマジビンタ」
ものすごい速さで肯定した伊地知さんに、私はふ、とほほ笑む。
五条「悠二のことでも分かる通り上層部は呪術界の魔窟。
保身馬鹿 世襲馬鹿 高慢馬鹿 ただの馬鹿 腐ったミカンのバーゲンセール」
伊地知「は、はぁ…」
「……」
五条「そんなクソ呪術界を、リセットする」
「前から言ってますよね。上のお爺さんたちを皆殺しにするのは簡単だって」
五条「うん。でもそんなやり方じゃ誰もついてこない。だから教育を選んだ。
――祇園 Aのような強く聡い仲間を育てるために」
「……先生…」
五条「そんなわけで自分の任務を生徒に投げることもあるし、Aの任務に口を出すこともある」
伊地知「(それはサボりたいだけでは？)」
家入「(それはAと一緒にいる口実だろ)」
五条「皆優秀だよ。特に３年秤、２年乙骨。言うまでもなく僕の一番弟子のA。こいつらは僕に並ぶ呪術師になる」
「……悠仁もそのはずだった……ってことですよね」
五条「―――そう」
先生が私の手を握る。
いつもならドキドキして、側頭してしまうような出来事かもしれない。
でも、何故だろう。
今日は「相棒」と認められたような、そんな気がして。
先生が私に体を預けてくれているような感覚がして。
そしてそんな先生が、悠仁にどれほど肩入れしていたか伝わってきて、何も言えなかった。
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佐々(プロフ) - i☆Risさん» 嬉しいコメントありがとうございます！そうなんですー、カッコいい先生に会いたくて…！（笑）アホな先生も好きですけど(^^)また読んでいただければ嬉しいです。 (2021年1月2日 16時) (
レス) id: f2993908b2 (このIDを非表示/違反報告)
i☆Ris(プロフ) - 一気に読んでしまいました！面白いです(゜∇^d)!!五条先生カッコいいしキュンキュンします〜☆彡夢主になりたい〜(笑)楽しみにしてます頑張って下さいね！ (2021年1月2日 7時) (レス) id: aed115f5b0 (このIDを非表示/違反報告)
佐々(プロフ) - ミラさん» コメントありがとうございます！夢なのに現実みを意識してしまいました（ ; ; ）笑 (2020年12月31日 16時) (レス) id: f2993908b2 (このIDを非表示/違反報告)
ミラ(プロフ) - 見ていてキュンキュンする2人ですね！！どちらかと言えば先生に振り回されてる夢主ちゃんですね笑笑 たまには振り回す側も見てみたい気持ちもします(o^^o)更新頑張ってください！ (2020年12月30日 21時) (レス) id: 23e9cd344d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐々 | 作成日時：2020年12月20日 19時
