赤髪の兵士【進撃】 (ページ4)

今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:7,440 hit

2 ページ4

貴女side.

まず此処の事を知るべきだと考えた私は、城壁の回りを探索する事にした

何かあった時に道が分からないと逃げられないし知っていた方が話を合わせやすい

もしかしたら非常事態で逃げなければいけない事になるかもしれないからな

『此処は、、シガンシナ区か』

道端にある看板を見てみると、驚く事にあの巨大な城壁は三層構成で出来ているらしい

ウォールマリア、ウォールローゼ、ウォールシーナ。シガンシナ区はウォールマリアの南部分

良くできた壁だ。これだと攻撃もしにくいし、何よりも捨て身の策を取れる。私でも苦戦するだろうな

『何故ここまで巨大なのかは疑問だが、、、』

、、、まぁ、後々調べれば分かる事だろう。
急ぐ必要のない情報だ。

職場の確保の為に目星を付けておこう。
私的には酒場が良いぞ。彼処は賭け事で荒稼ぎが出来る。もしかしたら酒も、、、フフ

なんて私が酒の事を考えていると、急に回りの人達が大通りへと足を進めてこう言っていた

『“調査兵団”、、、か』

、、、見に行く価値ありだな

私は人気の少ない裏道から、真ん中を開けるようにたっている人混みの中へと足を進めた

『、、、！！！』

、、、同じだ

大人達が呆れた目で見ている視線の先

既視感があった

諦めたような、希望を捨てたような表情

見るからに重症なのにも関わらず、歩き続ける兵士達。後ろで見えないように布を被せられている死体

戦争が終わった、あの時と同じだった

「あんなの税を無駄に使っている奴等の集まりじゃないか。もういいだろ、、、」

「巨人に餌をやっているだけ。今回も前回も殆ど帰ってきて無いじゃないのに何をそんなにやってるんだよ」

『、、、』

“国の為とか言って、結局死にたくないんだろ”

“戦争、戦争、軍は狂ってるぜ”

“戦争に負けたんだろ？俺達はどうなるんだ？”

“国が勝手にやったんだ、お前等が死ねよ”

『、、何処に行っても、あんまり変わらないな』

思わず握っている拳に力が入った

生き延びたのに非難される苦しみを、この人達は知らないんだろう。死にに行けと言われた兵士だって何万と居るんだぞ

戦いを終わらせるなら、戦うしかないだろ

何かを殺して、生き残るしか希望が何処にも無いんだよ、戦場には。それはきっと、目の前の彼等も同じだ

『、、、よく頑張ったな』

なら一人くらい褒めてもバチは当たらんだろう