058：seiya ページ10
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『大橋と一緒におるって、Aちゃん』
Aを探しまくってると、電話が来て、出ると聞きたくなかったことをサラッと言った丈。
『ちゃんと帰すように言うたから』
「わかった…」
『なんで喧嘩したん？』
「喧嘩っていうか、…A、流星とも繋がってたらしいねん、」
『はぁ？流星？大西？』
丈にAが家を出ていった理由とどうして俺が上の空だったのかを話した。
『ちゃんと聞きたいから今から家行くわ』
そして今。
丈が俺ん家のソファに座って俺を見てる。
「流星とどこで繋がったんやろうな」
「俺も知らんねん、…Aがやめたあと、流星が店行ったらしいねん」
「流星が？…キャバクラ行ったとか聞いたことないねんけど」
「やから俺もビックリしてさ、色々考えてたら名前が怒って出てった」
お前は何してんねん、って丈が呆れたように言う。
そりゃ、ビビるやろ、流星なんかまだ20歳そこそこやで？
「流星に聞いといてって言われたんやろ？とりあえず聞いてみようや」
「は？無理に決まってるやん、如何わしい関係やったらどうすんねん」
「ないやろそれは、言うてんねやから」
それもそうか、…もう聞いちゃえ、丈がいるうちに。
そう思って、流星に電話をかけた。
『え、…なんですか？』
「流星、聞きたいことあんねんけど」
『あれっ？丈くん？』
「…流星、…Aに会いに行ったらしいけど、なんか用事やったん？」
『……Aって誰です？』
「は？……キャバクラ、行ったんやろ？」
『え！俺が！？行ってへんよ！』
は？…ますます分からんくなってきた、どうゆうことなん。
流星が嘘ついてるとは思えへんし、もしホンマに行ってないんだとしたら、Aが言ってる大西って誰なん？
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作者名：まぷ | 作成日時：2023年1月10日 18時
