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074：seiya ページ26
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なんで男が電話に出るねん。
手離せないにしても、他人が出ることないやろ。
浮気とかそういうことは絶対にしないと思っていた。
Aは俺の事ちゃんと好きでいてくれてると思っとったから。
でも、Aがキャバ嬢であること、男の人と一緒におることを目の当たりにして、急に自信がなくなった。
「誠也くん、大丈夫？」
「あぁ、…うん、大丈夫」
「末澤、ちょっと」
稽古中、結構態度とかに表れてたらしくて、メンバーが心配してくれた。
リチャに呼ばれて廊下に出ると、案の定Aの話で。
「Aちゃんのこと心配なんは分かるんやけど今は稽古に集中しようや」
「ごめん、…気をつける」
アイドルとしての自覚を持ってやればやるほど自分が誰だかわからなくなるし、Aが恋しくなる。
帰ってきて欲しい、ホンマに。
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作者名：まぷ | 作成日時：2023年1月10日 18時
