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日差しで目が覚めて携帯を見るとおやすみモードで届かなかった通知が一気に表示された。
その中に、誠也からの着信やメールはなくて、また携帯を閉じた。
シャワーを浴びて、軽くメイクして、私はまた駅に向かった。
とりあえず実家に帰ろうと思って、新幹線に乗ろうとすると、また着信があって、画面を見るとまた知らない番号からだった。
夜中にも同じ番号から何回か着信があったみたいで、さすがにしつこいし文句言おうと思って、電話に出た。
『あ!出た!Aちゃん!?』
「え…どちら様ですか」
『俺!大橋!』
そうだ、…レストラン出た後に、大橋さんに番号教えたんだった。
『今どこおるん!?』
「…言えません」
『…末澤には言わんから』
言わないと言ってても、絶対言うんだろうな、そう思って私は居場所を言わなかった。
でも夜中にも電話くれてたってことは、きっと私の事探してくれてたってことだよね…
大橋さんには何も関係ないのに申し訳なくなった。
「ごめんなさい、…迷惑かけて」
『全然迷惑なんて思ってない、心配やねん』
「…どうして」
『…Aちゃんのこと気になってるから』
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作者名:まぷ | 作成日時:2023年1月10日 18時