010：joichiro ページ11
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高校の同級生から “ 今キャバクラでボーイやってるんやけど来うへん？ ” って連絡が来て、まあ俺お酒飲めへんけどいいか、と思って絶対俺らのことはバラさない約束をして、大橋を引き連れて初めてキャバクラに行った。
初めについてくれたのはAちゃんとミノリちゃん。
ミノリちゃんは俺の隣に座って、Aちゃんは大橋の隣に座った。
多分この子、Aちゃんやんな…？
メイクとか髪型とか、働いてる時の姿は知らなかったから、最初は他人の空似やと思ったけど、見れば見るほどやっぱり本人や。
源氏名、Aちゃんって言うんや、知らんかったな。
きっとAちゃんも気づいてる。
目合った時ビックリした顔してたし。
「おふたり、夜のお店とか来るんですね？」
「え？…ああ、初めてやねん、こうゆう店」
「バレたりしないんですか？」
「ボーイに青谷っているやろ？同級生やから大丈夫」
「青谷さんと！？絶対青谷さんの方が年上だと思ってました」
ミノリちゃんは俺らのこと知ってるらしくて、心配してくれた。
やっぱりこうゆうお店で働いてる人達は、コミュニケーション能力に長けてる人が多いから、酒を飲まなくても楽しく居られた。
大橋もAちゃんと顔見知りだったらしくめちゃくちゃ楽しそうにしてた。
Aちゃんとミノリちゃんは20分くらい俺らの席にいて、その後は他の女の子がついてくれたけど、大橋のわかりやすさと言ったらもう、…笑うしかない。
多分こいつ、Aちゃんのこと気に入ったんやろな。
やめとけ大橋、修羅場になるで。
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作者名：まぷ | 作成日時：2023年1月5日 22時
