私の好きな人 (ページ7)

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No.6 ページ7

教室に行くと帰る前までは騒がしかったのが嘘のようにシンとしてた

ドアを開けようとしたら鍵がかかってて開かない

窓を開けてみるとすんなり開いた

窓から入ってもいっか

誰もいない事を確認して教室に入った

自分の席に行って携帯を探すけどどこにも見当たらない

「どこだろ」

早く裕太のとこに戻りたいのに

「探してるのってこれ？」

後ろから声が聞こえて声の方に振り向いたら

私の携帯を持ってニコッと笑う先生がいた

「なんで持ってるんですか？」

藤「取られたらダメだろ？だから預かってた」

「余計なお世話です」

先生の手から携帯を取り戻そうとしたら手を上にあげられた

取り戻そうとなんども手を伸ばしてもよけられて取れない

「返してください」

藤「Aちゃん可愛いね。はい、どうぞ」

「ありがとうございます。じゃ」

藤「待って」

「なんですか」

藤「あのさ、俺に興味持たないの？」

「興味もなにも、なんとも思ってませんけど？」

藤「ふーん。じゃあ、興味持たせてあげるよ」

じゃーねって言ってどっかに行った

意味がわからない

“興味を持たせてあげるよ"

その意味深な言葉を残して

やっぱりあの人は苦手だ